山岡和雅
外貨投資の際には、金利だけでなくその国の情勢や通貨の特性を見極める必要がある。主要な高金利通貨について、現状と見通しを検証していく。まずは人気のメキシコペソからだ。

日米金利差の縮小とトランプ氏のドル高是正路線が意識され始めたことで、ドルから他通貨に投資対象を変える動きが強まりそうだ。主要11通貨の金利・為替変動リスクを総点検した。

メキシコ大統領選では改憲の意向を示すシェインバウム前メキシコ市長が勝利。改憲によって財政赤字が拡大するとの思惑から上昇を続けてきたメキシコペソが暴落した。上昇が続いたことや、改憲の動き継続などメキシコペソを取り巻くリスクは盛沢山。一方で、景気拡大や高金利を期待したメキシコペソ買いの動きも底堅い。メキシコの政治リスクなどをもとにメキシコペソの今後の見通しを示すとともに、メキシコペソ下落の時になすべき投資行動を提言する。

オーストラリア準備銀行(RBA)は5月、政策金利(オフィシャルキャッシュレート)を4.35%で据え置いた。オーストラリアのインフレは高止まりする一方で景気は鈍化しているため、今後のオーストラリアの金融政策に関する市場見通しは、利上げ、利下げ、据え置きが入り混じっている。市場の見方が不安定なときは投資チャンスの高まりでもある。オーストラリアのインフレ、景気、金融政策の今後の見通しを提示するとともに、今後の豪ドルの動きを大胆に予想する。

ドル円が約34年ぶりの156円台を記録するなど円安の進展が目立つ。ただ米国は年内の利下げ見通しが強まっており、今後はドル以外の高金利通貨への注目が集まりそうだ。為替相場を長年ウォッチしてきたアナリストが、高金利通貨の代表例であるトルコリラ、ブラジルレアル、メキシコペソの注目ポイントを整理するとともに今後の見通しを大胆に提示する。
