古屋美登里
2021年1月6日「アメリカ人の敵」がアメリカ人になった日。
2021年1月6日、大統領選に不正があったと主張するドナルド・トランプの支持者たちによって、連邦議会議事堂が占拠された。イラクとイスラエルで過酷な体験をした米陸軍の元大佐ブレント・カミングズは、戦地で人の命が、尊厳が踏みにじられてきたのを目の当たりにしてきた。帰国後、戦争は終わったと思っていたブレントだったが、イラクの地ではなく、ここアメリカでも戦争があり、敵はもはやイラク人ではないことに気づいてしまう。※本稿は、デイヴィッド・フィンケル著、古屋美登里訳『アメリカの悪夢』(亜紀書房)の一部を抜粋・編集したものです。

米軍の元軍人がトランプに問う「本物の暴力を、知っているのか?」
米陸軍の大佐として、イスラエルに派遣されたブレント・カミングズ。彼は、エルサレムでパレスチナ人、ユダヤ人と個人的に知り合い、双方が恐怖に捕らわれていることを知る。ユダヤ人女性のリナがブレントに語ったのは、日常を恐怖で支配されているイスラエル人としての生活だった。トランプが煽る暴力と憎悪の連鎖の先にあるものとは。※本稿は、デイヴィッド・フィンケル著、古屋美登里訳『アメリカの悪夢』(亜紀書房)の一部を抜粋・編集したものです。

酒、肉、金、女、女、女!若き日のトランプの悪ふざけ
米陸軍の少佐として、イラク戦争に従軍したブレント・カミングズ。正しいことをおこなうというアメリカ人の理想像を父から教えられて育ったが、そんな彼から見ると、それとは真逆の人物がアメリカ大統領になったことは大きな衝撃だった。ブレントがどうしても許せなかった、トランプの振る舞いとは?※本稿は、デイヴィッド・フィンケル著、古屋美登里訳『アメリカの悪夢』(亜紀書房)の一部を抜粋・編集したものです。
