黒岩麻里

北海道大学大学院理学研究院生物科学部門教授

京都府生まれ。1997年、名古屋大学農学部卒業。2002年、同大学院生命農学研究科 応用分子生命科学専攻にて博士号取得。日本学術振興会特別研究員、北海道大学先端科学技術共同研究センター講師、同大大学院理学研究院准教授を経て2016年より現職。専門は生殖発生学・分子細胞遺伝学で、哺乳類、鳥類を対象に、性染色体の進化や性決定の分子メカニズムの解明を目指す。NHK「あさイチ」や「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」「又吉直樹のヘウレーカ!」などメディアにも出演し、「性決定」についての最新の知見を一般に向け積極的に伝えている。受賞歴は、2011年に「哺乳類および鳥類における性染色体と性決定機構の進化研究」で第62回染色体学会賞、2013年に「Y染色体をもたない哺乳類種の性染色体進化の研究」で平成25年度文部科学大臣表彰若手科学者賞、23年に北海道大学が次世代の女性教員を顕彰する桂田芳枝賞など。著書に『消えゆくY染色体と男たちの運命――オトコの生物学』(学研メディカル秀潤社)、『男の弱まり――消えゆくY染色体の運命』(ポプラ新書)がある。

なぜ女性は男性より長生きなのか?「そりゃそうだ」と思える納得の理由
黒岩麻里
一般的に女性は男性より長生きする、と言われている。また過酷な状況下では、女の子の乳幼児の方が男の子の乳幼児よりも、より生き残りやすいのではないかという仮説もある。男性より女性のほうが非常時の生存率が高まる傾向があるのは、一体なぜなのか。そのメカニズムを生物科学の教授が解説する。※本稿は、黒岩麻里『「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
なぜ女性は男性より長生きなのか?「そりゃそうだ」と思える納得の理由
「Y染色体がない」のにオスが生まれる、まさかの生き物とは
黒岩麻里
性別決定に関わる性染色体にはX型とY型があり、メスの染色体は「XX」でオスの染色体は「XY」で構成されている。ところがトゲネズミにはY染色体がないのにオスが生まれる、不思議な進化が起きている。これは生物学の常識を覆す発見で、哺乳類の性決定メカニズムに新たな視点をもたらした。多様な環境が生物の進化を促し、性のバリエーションも自然の一部であることがうかがえる。生物の進化から学ぶ多様性の意味とは。※本稿は、黒岩麻里『「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
「Y染色体がない」のにオスが生まれる、まさかの生き物とは
ブチハイエナのメスが「たった2分」で見せた衝撃の行動
黒岩麻里
性別が逆転する生き物たちが、科学の世界で注目を集めている。ハイエナのメスがオスよりも大胆に行動し、モグラのメスが精巣を持つなど、私たちの常識を超えた進化が明らかになった。こうした生物の柔軟な変化は、環境に適応する力の一例だ。生き物たちの性別の枠を超えた生態系の可能性とは――。※本稿は、黒岩麻里『「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
ブチハイエナのメスが「たった2分」で見せた衝撃の行動
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