朴 車運
そりゃ偏向するわ…韓国メディアの報道はなぜ“左寄り”なのか
韓国では尹錫悦大統領の弾劾をめぐり、国を二分する政治的対立が深まっている。メディアが伝えない弾劾反対集会の実態、従軍記者から放送通信委員長に転身した女性ジャーナリストの闘い、国民のメッセンジャーの検閲……。なぜ韓国メディアの報道は“偏っている”のか、表面的な報道では見えてこない韓国の現実と、若者を中心とする国民の意識の変化を解説する。

韓国ユン大統領の支持率が急上昇!野党の狼藉に怒りの声、大手メディアはダンマリの怪
12月3日夜、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が突然「非常戒厳(戒厳令)」を発令してから、韓国社会では混乱が続いている。1月に入ってからは尹大統領の弾劾裁判が始まり、15日には内乱罪の疑いで身柄を拘束されてしまった。内乱罪は、首謀者と確定すれば、無期懲役や死刑が宣告されるほどの重い罪だ。しかし今、韓国世論は急激に変化しつつある。尹大統領の支持率が急上昇し、弾劾無効を訴えるデモに人々が集まるようになってきたのだ。

尹大統領の戒厳令から1カ月~混乱が続く韓国で、国民もマスコミもますます「偏向する」のはなぜなのか
12月3日夜、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が突然「非常戒厳(戒厳令)」を発令してから約1カ月。国会では尹大統領だけでなく、大統領職務代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相まで弾劾議案が可決される事態になり、混乱が続いている。毎週末のように大規模なデモが行われ、大勢の人々が大統領に抗議する様子は、かつて朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)の弾劾を求めて行われた「ろうそくデモ」を思い出させる。しかし日本人からすると、なぜこうした事態になるのか不思議に思うのではないだろうか?本記事では、韓国の人々がどのように政治的な集会に集まり、なぜ国益に反する方向へ突き進んでしまうのかを解説する。
