水野和夫
ケインズが考えた「仕事の序列」3番が実業家で2番が科学者…では意外な1番は?
1936年、「金利操作と財政出動によって景気をコントロールできる」と書いたケインズ。その言葉は、21世紀のいまも為政者の心をつかみ続けている。だが、経済学者の水野和夫が注目するのは、ケインズの1930年論文のほうだ。そこでは「100年後にゼロ金利社会がやってくる」という。そしてそれは、明日の心配が要らない豊かな社会なのだとか。幸福を考える宗教学者・島田裕巳との対談をお届けする。※本稿は、水野和夫、島田裕巳『世界経済史講義』(ちくま新書、筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

なぜ宗教法人に課税できないのか?たんまり儲けても「帳簿は事実上非公開」の理不尽
宗教学者の島田裕巳によれば、宗教法人への非課税は、日本でも西欧でも普遍の原則なのだという。文化庁統計によれば日本には約18万の宗教法人が存在するが、伝統ある仏教教団はもちろん、創価学会や旧統一教会なども莫大な金額を動かしている。これに首をかしげる経済学者・水野和夫の問いに、島田はどう答えるのか。※本稿は、水野和夫、島田裕巳『世界経済史講義』(ちくま新書、筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
