石田光規
友達を「コスパ」で選んだ人の末路
「目的や利点がなければ人とつきあう必要はない」。そんな考え方が、いまや当たり前になりつつある。時間や労力の“ムダ”を省く合理思考は便利だが、同時に、人間関係から“偶然の豊かさ”を奪ってはいないだろうか。コスパやタイパを重視する社会で、私たちは何を失い、何を得ているのか。社会学者・石田光規氏が、その落とし穴を掘り下げる。※本稿は、社会学者の石田光規『自己決定の落とし穴』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

「だからあれほど言ったのに…」コロナ禍の自粛破りがバッシングされたワケ
悲惨な事故が相次いだことで世論が動き、厳罰化されていった飲酒運転。これは「個人の決定」を抑止することで良い結果につながった事例だが、このような誰もが納得するケースは少ない。私たちはどこまで自己決定を尊重し、どこから責任を問うべきなのか。その境界線の手がかりを探る。※本稿は、社会学者の石田光規『自己決定の落とし穴』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

日本人はなぜランキングが大好きなのか?「そりゃそうだ」と思える納得の理由
「自由に決めていい」と言われるほど、なぜか不安になる。現代社会では、選択の自由が与えられても、多くの人が「人の目」や「エビデンス」を気にして決められなくなっている。やりたいことよりも“迷惑をかけないこと”を優先し、ランキングやデータにすがって安心を得ようとするのはなぜなのか。社会学者・石田光規氏が、私たちの“自由”を縛る見えない構造を読み解く。※本稿は、社会学者の石田光規『自己決定の落とし穴』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
