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献魂逸滴 極上の日本酒を求めて

公開きき酒会で探る日本酒の新たなトレンド

柳 紀久夫
【第9回】 2010年6月25日
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 6月16日(週中の水曜日)夕刻、うだるような熱気と湿気がいっこうに静まらないなか、池袋サンシャインシティ(東京・豊島区)に早足で向かった。

 「日本酒フェア2010」と銘打たれたイベントに参加するためである。

「日本酒フェア2010」の総入場者数は4226名。昨年比488人増ではあったが、週の中日(なかび)でなかったらもう少し客足も伸ばせたのではという見方も

 同フェアは日本酒造組合中央会と独立行政法人酒類総合研究所が共催する日本酒ファン待望の一大行事で、「平成21酒造年度全国新酒鑑評会公開きき酒会」と「第4回全国日本酒フェア」が同時開催される。

 当日の主たる目的は「公開きき酒会」にあり、1911(明治44)年の第1回開催以来続く全国規模では唯一の日本酒コンテストともいうべき「全国新酒鑑評会」で、入賞した酒をすべて利くことができるという、まさに夢のようなイベントなのである。

 ちなみに、もう一方の「全国日本酒フェア」は、鹿児島と沖縄を除く45都道府県の酒造組合、連合会が出展する大がかりなもの。各県自慢の酒を展示しながら試飲・販売も同時に行なう、またとない企画といえる。

技術の粋を結集した出品酒は
さながら日本酒の“F1マシン”

 まずは「公開きき酒会」会場の受付へ。事前にネットで購入した前売りチケット(3000円。当日券3500円も用意されている)を差し出すと、引き換えに「オリジナル猪口」と「入賞酒リスト」を手渡される。

 「利きたい酒が残っていなかったらどうしてくれよう……」

 酒呑み特有のさもしい本性をむき出しにしつつ、矢も盾もたまらず中へ。

 会場内は、北海道・北東北、南東北(福島・山形)、関東、甲信越、北陸・東海、近畿、中国、四国・九州の8ブロックに分けられ、各ブロックのテーブルには入賞酒(金賞酒かそうでないかの個別表示はされていないため「入賞酒リスト」を随時チェックする必要がある)の500mlボトルが整然と並べられ、心配していた中身のほうもごく一部の人気銘柄を除き十分な量が用意されていた。

 ここで「入賞酒」について触れておかなければならないだろう。

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柳 紀久夫

1956年、東京・神田に生まれる。元「週刊ダイヤモンド」編集委員。大学在学中に日本酒に開眼。以来、酒屋放浪では飽き足らず、日本酒を媒介にしたネットワーク作りや日本酒イベントの発起、取材に便乗しての全国地酒探訪に注力。週末はひたすら極上の日本酒を求めて各地の酒販店・酒蔵を巡る。


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