階段に座り悩む女性写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事上でできる限り関わりたくない「やっかいな人」――優秀な人はそうした要注意人物を見極め、うまく距離を保っています。トラブルに巻き込まれないためにはどう対応するのがいいのでしょうか。(ギックス共同創業者 田中耕比古)

仕事の成果を妨げる
「やっかいな人」とどう付き合う?

 仕事をしていく上で、好き嫌いの感情を表に出すのは好ましいことではありません。あくまでも仕事は仕事であり、プライベートとは切り分けてとらえるべきです。

 たとえ、嫌いな人がいたとしても、お互いに適切な距離感を保ちながら、仕事の成果を出していくことが求められます。

 しかしながら、そうした感情的な好き嫌いの問題ではなく、仕事で成果を出す際に障害になるタイプの人が存在します。そうした、いわゆる「やっかいな人」とは、できるだけお付き合いをしなくて済むように、うまく予防線を張っていくことをお勧めします。

 もちろん、冒頭に述べたように「仕事は仕事」です。会社や上司によって定められたチーム、決められたメンバーで、求められている成果を出す必要があります。そのため、やっかいな人とも最低限のお付き合いをしなければいけません。とはいうものの、仕事上のコミュニケーションはきちんと行いつつ、うまく距離をつくるなどのテクニックも身に着けておいて損はないでしょう。

 それでは、まずは「やっかいな人」の特徴と見分け方を解説します。

やっかいな人の「3つの特徴」
これらのパターンに要注意!

やっかいな人の特徴(1)周りが見えていない

 周囲の状況が見えていない人は、要注意です。言い換えると、自分で手いっぱいの人、です。単純に仕事能力が足りていないというケースもありますが、仮に十分な能力があっても、自分のことしか考えていない人はチームでの価値創出にとってマイナスの効果を生みます。

 こういう人は、周囲の人のことを全く気にしないため、突然、納期遅れを起こして他の人に迷惑をかけたりします。また、納期を守った場合にも、次の人がどういう作業をするのかを理解していないため、作業結果の引き渡しがうまくできる状態になっていなかったりします。

 このような人を見分けるには、

・人の話を聞いていない
・打ち合わせなどで関係ない内職(つまり、別の作業)をしている
・「それは、私の仕事じゃないですよね」などの発言が目立つ

 といったようなポイントに気を付けると良いでしょう。