堀江貴文Photo:Jun Sato/gettyimages

昔ながらの銭湯が減り続けている今の時代。「面白いお風呂を作りたい」という思いで奔走しているのが、スーパー銭湯再生のプロ、山崎寿樹氏だ。地域の特性を活かしたリノベーションや独自のコンセプトを打ち出した温浴施設作りで差別化を図る山崎氏の挑戦に注目が集まっている。これからの時代に愛される温浴施設のあり方について、堀江貴文氏とともに語り合う。※本稿は、堀江貴文『僕らとビジネスの話をしよう。 新時代の働き方』(大和書房)の一部を抜粋・編集したものです。

海外では酒は瓶より缶?
缶入り日本酒に目を付けたワケ

金泉俊輔(以下、――) 今回は“スーパー銭湯の再生請負人”山崎寿樹さんにお越しいただきました。山崎さんはプロ野球独立リーグの「埼玉武蔵ヒートベアーズ」のオーナーでもあります。

山崎寿樹(以下、山崎) ありがとうございます。実は私は、埼玉県物産観光協会の副会長もやっているんですよ。埼玉県には日本酒の酒蔵が32ありまして、その中の24の日本酒を詰め合わせたのが、「埼玉地酒呑み比べセット」です。

堀江貴文(以下、堀江) 1合缶(180mL)のセットなんですね。色もカラフルだし、並べると可愛いですね。

山崎 そうなんです。埼玉県は日本でも有数の酒どころで、酒蔵数は日本でも上位の県なんですよ。温泉と野球とお酒は、やはりつながりが深いかなと思って持ってきました。

堀江 海外では缶がブームなんですよ。ビールもワインも缶。瓶みたいに割れる心配がないから、多少、乱暴に扱っても大丈夫。それに、今、海外は日本酒がめっちゃブームです。F1の前夜祭に日本酒を30本持って行ったらすぐになくなって。ゲストが「日本酒はもうないのか!」って言うから、「お前ら、飲み過ぎなんだよ」って思いました。今はもうワインより日本酒なんです。