ネット上での交流を楽しむSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)。ネットマーケティングを展開するアイシェア(本社:渋谷区)が同社のサービス会員である20代~40代の男女445人にアンケートを行ったところ、SNSのアカウントを持っている人は、220人。全体の約半数だった。
男女で見ると多少差があり、女性は59.3%がアカウントを持っているのに対し、男性は41.8%。年代別では20代57.4%、30代47.8%、40代44.5%と、若い世代の方がアカウント所持率が高いことがわかった。
SNSで見つけてほしくない人
1位は「家族」「仕事仲間」
アンケートではさらに、アカウント所持者に対し、「SNS上で、絶対に自分の存在を見つけてほしくないと思う相手」を聞いた。約3割は「特にいない」と答えたが、残りの約7割は、「見つけてほしくない相手」がいると回答。
1位は「家族(配偶者除く)」と「仕事仲間」で、どちらも20.5%。「家族」と答えた人からは「いらない口出しをされそうだから」「恥ずかしいから」などのコメントが多く、中には「家族の前と外の自分は違うから」という回答も。「仕事仲間」と答えた人からは「仕事とプライベートは分けたい」「仕事の愚痴などを書いているから」というコメントがあった。若干ではあるが、「家族(配偶者除く)」と答えたのは男性が多く、「仕事仲間」と答えたのは女性が多かった。
SNSを始めたきっかけにもよるだろうが、「家族(配偶者除く)」と「仕事仲間」が1位なのは、それほど意外性はないように感じる。「親には日記を見られたくない」という心理はよくあるものだし、プライベートで交流のない同僚ならば、わざわざアカウントを教えることもなさそうだ。
女性はSNS上の「元恋人」を気にする!?
1位の2つの相手に比べると、やや意外な感じがするのが3位の「恋人・配偶者」(9.1%)。プライベートをよく知っているはずの「恋人・配偶者」に対して、「あえて明かさない一面」がある人も多いのだろうか。
実際に「恋人にSNSアカウントを教えていない」という人に話を聞いてみたところ、次のようなコメントだった。
・「最初は秘密にするつもりはなかったが、日記やコメント欄に合コンに参加したことや、彼女の愚痴などの話が出るようになった。今では絶対に見せられない(笑)」(20代男性)
・「彼がSNSに興味のない人なので教えていない。男友だちとの交流も結構あるので見られたら詮索されそう」(20代女性)
最初から恋人にはアカウントを教えないつもりでSNSを始めたというわけではなさそうだが……。
4位は「元恋人」(4.5%)。「元恋人」を選んだのはすべて女性で、男性はゼロだった。よく言う「男性の恋愛は『名前をつけて保存』、女性は『上書き保存』」ではないが、元恋人とは距離を置きたいという心理は女性の方が強いのかもしれない。
(プレスラボ 小川たまか)