中国最大のネットショッピングモール「タオバオ(淘宝網)」と、その親会社「アリババ(阿里巴巴)」が共催する「ネット商品交易会(Net Products Fair)」が、9月10日から3日間にわたり、同企業グループの本拠地がある中国浙江省・杭州市で開催された。

ネット商品交易会には20万人が訪れた。

 「ネット商品」とはタオバオの造語で、主にネット上で取引される流行商品を指す。「交易」とは中国語で「取引」のことだ。中国ECビジネスを手がける筆者も、中国で話題を呼ぶこのリアルな展示会の実態をこの目で確かようと、同地まで足を運んだ。

 アリババ・グループの公式発表によると、今回の交易会には、約1000社(中国国内企業800社、海外企業200社)が出展、商品数は約30万点、出来場者は約20万人に達した。そのうち5万人は新商品の仕入れにやって来たタオバオで店舗を営むバイヤー、残りの15万人は見学や買い物目的で訪れた地元杭州周辺の一般ユーザーだという。

 ネット商品交易会は、タオバオ・アリババのユーザーが、売り手・買い手ともに新たな商機を求めて集まる“BtoBの商談会”であると同時に、一般ユーザーが買い物や催しを楽しむイベントでもあるのだ。会場は概ね活況を呈していた。