中国EC「Temu」親会社、不可解な見通しが落とす影Photo:Bloomberg/gettyimages

 中国のハイテク株はここ数年の間に宝の山から金食い虫に転落した。景気減速や競争激化、当局の締めつけ強化などが圧迫要因となっている。そこから抜け出した注目すべき「例外」も再び地に落ちた。

 かつて、中国Eコマース(電子商取引)のサクセスストーリーの象徴から一転して罪をなすりつけられる存在になったのは、市場リーダーのアリババグループだった。同社の株価は2020年にピークをつけた後、4分の3近く下落している。同年に規制当局はアリババの金融関連会社アント・グループの340億ドル(現在の為替レートで約4兆9000億円)規模の新規株式公開(IPO)を土壇場で阻止した。それ以降、アリババが科された罰金は28億ドルと過去最高額に上る。