IPO株の銘柄分析&予想

「JX(ジェイエックス)金属」のIPO情報総まとめ! スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の半導体・通信材料の製造・販売企業との比較や予想まで解説![2025年3月11日 情報更新]

2025年2月14日公開(2025年3月11日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 JX(ジェイエックス)金属
市場・コード/業種 プライム・5016/非鉄金属
上場日 3月19日
申込期間(BB期間) 3月3日~3月7日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券楽天証券マネックス証券三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)大和コネクト証券(旧:CONNECT)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) -円(-%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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JX金属が3月19日にIPO(新規上場)!

「JX金属」の公式サイトより

 JX金属は、2025年2月14日、東京証券取引所に上場承認され、2025年3月19日にIPO(新規上場)することが決定した。

 JX金属は2002年9月27日に設立された。半導体・情報通信分野に欠かせない銅やレアメタルを原料とする先端素材の開発・製造・販売を主な内容としてグローバルな事業活動を行っており、半導体用スパッタリングターゲットや圧延銅箔を主力製品としている。これらに加えて、銅やレアメタルの資源開発や、製錬・リサイクル事業を手掛けており、上流から下流までをつなぐ強固なサプライチェーンを有することにより、安定的に先端素材をマーケットに供給し、持続可能な経済・社会の発展に貢献している。
【※関連記事はこちら!】
「JX金属」のIPOは買い!? IPO専門家による「初値予測」のほか、上場スケジュールや仮条件、公開価格、主幹事、取扱証券会社など注目の超大型IPOを徹底解説

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

JX金属のIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 3月2
ブックビルディング(抽選申込)期間 3月3日~3月7日
売出価格決定 3月10日
購入申込期間 3月11日~3月14日
払込日 -月-日
上場日 3月19日

JX金属のIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2025年3月11日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短即日で取引可能]
4.8
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
0.2
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楽天証券
[最短翌日に取引可能]
0.2
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マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.2
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三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)
[最短翌日に
取引可能]
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大和コネクト証券(旧:CONNECT)
[最短3日後に取引可能]
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
大和証券(主幹事証券) 42.1  
みずほ証券(主幹事証券) 9.1  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事証券) 2.7  
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事証券) 0.1  
JPモルガン証券(主幹事証券) 1.1  
野村證券(主幹事証券) 9.1  
水戸証券 0.2  
めぶき証券 0.1  
海外 30.0  

JX金属のIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定売出価格(※1) 862
仮条件
[予想PER(※2)
810~820円
13.9倍~14.0倍]
公募価格 820円
初値
初値騰落率 %
予想トレーディングレンジ(※3) 500~1200
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社4社の予想PER(2025年2月27日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【4社平均】 9.6倍
東ソー<4042> 10.8倍(連)
デクセリ<4980> 14.0倍(連)
三井金属<5706> 4.3倍(連)
DOWAHD<5714> 9.1倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社4社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割高と判断できる。

JX金属の発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 9億2846万3102株(予定)
公開株式数 公募-株  売出4億6516万100株
(オーバーアロットメントによる売出6977万4000株)
想定公開規模(※1) 4611.1億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

JX金属はENEOS HD傘下の非鉄大手

 半導体材料、情報通信材料の製造及び販売、資源開発、金属の製錬、リサイクルを手掛ける。半導体用スパッタリングターゲットや圧延銅箔が主力製品。2024年3月期の同社の半導体用スパッタリングターゲットの販売比率は、台湾向けが約38%、韓国向けが約15%、米国向けが約12%、日本向けが約10%、中国向けが約10%、その他地域向けが約15%。

 公開規模が4000億円台後半という超大型案件となる。ここのところ大型IPOが好調なことから期待を寄せる投資家も少なくなさそうだ。今回の上場では親会社のENEOSHD<5020>が保有株式の約半数を放出し、同社は完全子会社から脱却することになる。非鉄大手から半導体銘柄へと転身をはかるといったストーリーを投資家に伝えられるかが勝負となろう。

 公開規模は4000億円台と2018年ソフトバンク<9434>以来の大きさとなる見込み。

【※関連記事はこちら!】
「JX金属」のIPOは買い!? IPO専門家による「初値予測」のほか、上場スケジュールや仮条件、公開価格、主幹事、取扱証券会社など注目の超大型IPOを徹底解説

⇒ソフトバンク<9434>のIPO情報はこちら! 

◆「JX金属」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短即日で取引可能]
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)[最短翌日に取引可能]
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大和コネクト証券(旧:CONNECT)[最短3日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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JX金属の業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2021/3 303,092
(20.0%)
52,925
(53.2%)
36,357
(31.4%)
2022/3 302,528
(-0.2%)
72,192
(36.4%)
56,926
(56.6%)
2023/3 319,941
(5.8%)
72,156
(0.0%)
▲ 7,260
(―)
2024/3 291,395
(-8.9%)
115,437
(60.0%)
141,602
(―)
2025/3予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
税引前利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2023/3 1,638,484
(―)
63,327
(―)
36,930
(―)
2024/3 1,512,345
(-7.7%)
78,714
(24.3%)
102,624
(177.9%)
2025/3予 700,000
(-53.7%)
91,400
(16.1%)
54,300
(-47.1%)
2023/12 3Q 1,122,628
(―)
78,136
(―)
41,675
(―)
2024/12 3Q 516,921
(-54.0%)
82,922
(6.1%)
46,029
(10.4%)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:58.48円/103.55円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

JX金属の業績コメント

 2025年3月期の業績は、売上高が前期比53.7%減の7000.0億円、税引前利益が同16.1%増の914.0億円と減収増益の見通しとなっている。なお、通期計画に対する第3四半期末時点での進捗率は、売上高が5169.2億円で73.8%、税引前利益が829.2億円で90.7%となっている。

 売上高が前期と比較して大幅に減少する見込みであるのは、主にカセロネス銅鉱山の運営会社であるSCM Minera Lumina Copper(MLCC)及びパンパシフィック・カッパー(株)(PPC)の一部株式譲渡により、両社が同社の連結子会社から持分法適用会社へ変更となり、両社の売上高が連結範囲から外れたことによるもの。

 2024年3月期初時点でこれらの事業再編が完了していたと仮定し、さらに一過性の事業再編損益であるJX金属プレシジョンテクノロジー(株)(JXPT)の株式売却に係る減損損失(53.1億円)及び関係会社株式売却益(1.8億円)を加減算して算出した前期の調整後売上高は5602.7億円、調整後営業利益は709.7億円となる。この数値と比較した場合は、今期は売上高が前期比24.9%増、営業利益は同34.8%増という計算になる。通期計画は想定為替レートを149円/米ドル、想定銅価を422¢/lbとして算出している。

JX金属の詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区虎ノ門二丁目10番4号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 林 陽一(昭和40年2月5日生)
設立 平成14年9月27日
資本金 750億円(令和7年2月14日現在)
従業員数 新規上場会社3260人 連結会社1万426人(令和6年12月31日現在)
事業内容 半導体材料、情報通信材料の製造及び販売、資源開発、金属の製錬、リサイクル
■売上高構成比率(2024/3期 実績)
品目 金額 比率
半導体材料 123,151 百万円 8.1%
情報通信材料 188,072 百万円 12.4%
基礎材料 1,227,002 百万円 81.1%
その他 7,799 百万円 0.6%
調整額 ▲ 33,679 百万円 -2.2%
合計 1,512,345 百万円 100.0%
■大株主上位1位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 ENEOSホールディングス(株) 9億2846万3102株 100.00%
合計   9億2846万3102株 100.00%
■その他情報
手取金の使途
関係会社 ENEOSホールディングス(株) (親会社) 持株会社として事業会社の経営管理並びにこれに付帯する業務
JX Metals USA, Inc. (連結子会社) 薄膜材料製品の加工受託・販売
JX Metals Singapore Pte. Ltd. (連結子会社) 薄膜材料製品の販売
他、連結子会社77社、持分法適用関連会社17社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2018年3月29日
割当先 JXTGホールディングス(株)(現 ENEOSホールディングス)
発行価格 1億円
◆「JX金属」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短即日で取引可能]
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SBI証券[最短翌日に取引可能]
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楽天証券[最短翌日に取引可能]
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マネックス証券[最短翌日に取引可能]
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三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)[最短翌日に取引可能]
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大和コネクト証券(旧:CONNECT)[最短3日後に取引可能]
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DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
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JX金属の銘柄紹介

 1905年に操業開始した日立鉱山がはじまり。前身となる新日鉱HDは2010年まで東証1部に上場していた。同社グループは、2024年12月末日時点において、同社及び連結子会社79社、持分法適用関連会社17社で構成されている。半導体・情報通信分野に欠かせない銅やレアメタルを原料とする先端素材の開発・製造・販売を主な内容としてグローバルな事業活動を行っており、半導体用スパッタリングターゲットや圧延銅箔を主力製品としている。成長戦略のコアである半導体材料セグメントと情報通信材料セグメントをフォーカス事業と位置づけ、先端素材分野での技術の差別化や市場創造を通じて、市場成長以上の利益成長を目指している。一方、基礎材料セグメントをベース事業と位置づけ、銅・レアメタルの安定供給を通じてフォーカス事業を支える役割を担っている。

[半導体材料セグメント]

 薄膜材料事業部では、高純度化や組成・組織制御などの同社のコア技術を駆使し、半導体や磁性材料向けのスパッタリングターゲットをはじめ、各種高機能デバイス、最先端IT機器、医療機器、電気自動車に用いられる製品をグローバルに展開している。中でも、ロジックやメモリに用いられる半導体用スパッタリングターゲットが主力製品であり、市場規模1462億円(141円/米ドルで円換算)のマーケットにおいて世界シェアは64%(2023年実績、販売金額ベース)である。2024年3月期の同社の半導体用スパッタリングターゲットの販売比率は、台湾向けが約38%、韓国向けが約15%、米国向けが約12%、日本向けが約10%、中国向けが約10%、その他地域向けが約15%となっている。

 タンタル・ニオブ事業部において、同社グループのTANIOBISは、世界各地に製造・販売拠点を有する世界有数のタンタルとニオブの材料メーカーであり、主要製品は半導体用スパッタリングターゲットやコンデンサ用のタンタル粉・ニオブ粉など。半導体用スパッタリングターゲット用のタンタル粉については、2022年に買収した東京電解にてインゴット状に加工のうえ同社薄膜材料事業部に供給し、スパッタリングターゲットの材料として使用されている。

[情報通信材料セグメント]

 機能材料事業部では、主力製品である圧延銅箔に加えて、AIサーバ向け等の高機能コネクタなどに使われるチタン銅、コネクタやリードフレームに使われるコルソン合金などの銅合金を取り扱っている。市場規模405億円のマーケットにおいて、78%の世界シェア(2023年実績、出荷数量ベース)を誇っている。同社グループでは東邦チタニウム<5727>や元プライム上場企業のタツタ電線らが事業を展開。

[基礎材料セグメント]

 資源事業は、同社の祖業であり、現在は海外の銅鉱山やレアメタル鉱山への参画や国内の含金珪酸鉱鉱山の操業を行っている。銅鉱山については、カセロネス銅鉱山(チリ)、ロス・ペランブレス銅鉱山(チリ)及びエスコンディーダ銅鉱山(チリ)の権益を保有。金属・リサイクル事業部は、金属製錬とリサイクルの一体的な事業運営を推進。

JX金属の投資のポイント

 公開規模が4000億円台後半と昨年の東京地下鉄<9023>を上回る超大型案件となる。ここのところ大型IPOが好調なことから期待を寄せる投資家も少なくなさそうだ。想定売出価格(862円)での2025年3月期予想配当利回りは12.0%と高い。昨年は前述の東京地下鉄や黒田グループ<287A>が高配当利回りで人気化した。ただ、既に実施済みの中間配当(91.55円)を差し引いた期末配当のみで考えると、予想配当利回りは1.4%程度となり、単純に高配当株とも言い難いところ。今回の上場で親会社のENEOSHD<5020>が保有株式の約半数を放出し、同社は完全子会社から脱却することになる。非鉄大手から半導体銘柄へと転身をはかるといったストーリーを投資家に伝えられるかが勝負となろう。今後の価格決定経緯で機関投資家の評価を確認していきたい。

⇒東京地下鉄<9023>のIPO情報はこちら! 
⇒黒田グループ<287A>のIPO情報はこちら!

 同社グループは、半導体・情報通信分野に欠かせない銅やレアメタルを原料とする先端素材の開発・製造・販売を主な内容としてグローバルな事業活動を行っており、半導体用スパッタリングターゲットや圧延銅箔を主力製品としている。足元では生成AIを搭載したサーバを大量に運用できるAIデータセンターの建設が進んでいるが、AIサーバにはチップ内の配線材料としての半導体用スパッタリングターゲットをはじめとして、光通信向け材料としてのInP基板、タンタルキャパシタ向けの高純度タンタル粉、大容量HDD向けの磁性材用ターゲットなど、半導体材料セグメントの同社製品が多く用いられていることから、このような傾向は収益拡大の追い風になることが見込まれる。中長期目標として、2028年3月期の事業別利益構成比はフォーカス事業67%以上、半導体材料セグメント45%以上、ROEは10%以上、Net Debt/EBITDAは1.5倍未満。従業員は連結で1万426名。

 業績面について、2025年3月期の業績は、売上高が前期比53.7%減の7000.0億円、税引前利益が同16.1%増の914.0億円と減収増益の見通しとなっている。半導体材料セグメントではサプライチェーン上の在庫正常化や生成AI向け高性能半導体用途の需要拡大による半導体用スパッタリングターゲット等の製品の販売量増加や為替の円安等により、売上高1520億円(同23.4%増)を見込む。情報通信材料セグメントでは、過剰在庫の調整がほぼ終了し、スマートフォンやサーバ向けの圧延銅箔等の販売量の増加、為替の円安等により、売上高2550億円(同35.6%増)を見込む。一方、基礎材料セグメントでは事業再編の影響で2960億円(同75.9%減)を見込んでいる。

 想定仮条件水準の今期予想PERは13倍~15倍台程度と非鉄金属セクターとしては高め。スパッタリングターゲットを手掛けるデクセリアルズ<4980>などを意識した価格設定か。なお、上場後の配当方針は連結配当性向20%程度を基本方針とし、利益上振れ分は株主へ還元する方針。

 公開規模は4000億円台と2018年ソフトバンク<9434>以来の大きさとなる見込み。現時点で海外販売比率は30%で想定されている。3月19日はスタンダードへメディックス<331A>が同時上場する。

⇒ソフトバンク<9434>のIPO情報はこちら! 
⇒メディックス<331A>のIPO情報はこちら!

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
23社
52社
19社
52社
24社
47社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
397万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「キオクシアホールディングス」や「日本郵政グループ3社」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」も提供。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
11社
76社
21社
91社
13社
89社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1367万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2024年は多少数が減ったものの全86社中76社と約88%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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2024 2023 2022
0社
54社
0社
61社
0社
65社
100%:1単元1票の平等抽選 1200万
【ポイント】
ここ数年、IPO取扱数は年々増加しており、2024年には54社と全証券会社のなかで第3位にランクインを果たした。楽天証券に配分されたIPO株は、基本的に100%が抽選に回されるのも個人投資家にはメリット。ただし、抽選方法は「1単元1票」なので、資金を用意して多くの単元数を申し込んだ人ほど有利になる。株の売買手数料が1日100万円までの取引なら手数料0円になったのものメリット大。IPO当選後に売る際の手数料もお得だ。2022年10月にみずほ証券と業務提携したことで、みずほ証券が引き受けるIPOの一部ついて楽天証券が販売委託するとしており、今後ますます取扱銘柄数が増えることが期待できる。
※口座数は2025年1月末時点
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
0社
55社
0社
70社
0社
55社
70%以上:1人1票の平等抽選 162万
【ポイント】
年々IPOの取扱数を増やしており、2024年には55社と全証券会社中で2番目に多くのIPOを取り扱った。事前入金なしにブックビルディング申し込み&抽選が受けられるので、手持ち資金の心配をすることなく手軽にIPOに申し込むことができるのは大きなメリット! ただし、抽選結果が「当選」となっても購入申込をしなかった場合などは、その後6カ月間、IPO・POの抽選対象外となるので注意しよう。 配分予定量の70%以上で「1人1票」の平等抽選が行われるので、限られた資金しかない個人投資家でも当選が期待できる。
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◆IPOの当選確率を上げるための「証券会社の選び方」と「申し込む優先順位」を解説! IPOの当選確率を上げるには「資金繰り」と「抽選配分」をチェックしよう!
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マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
1社
50社
0社
53社
0社
61社
100%:1人1票の平等抽選 268万
【ポイント】
毎年多くのIPO銘柄を取り扱っており、2024年の取扱銘柄数は50社と全証券会社中で第5位にランクインした。マネックス証券に割り当てられたIPO株は、100%すべてが1人1票の平等抽選で配分される。取引実績や資金量に当選確率が左右されないのは、個人投資家にとっては大きな魅力だ。
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◆岡三オンライン ⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
0社
49社
0社
49社
0社
38社
10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
46万
【ポイント】
以前は独立したネット証券だったが、2022年1月からグループ会社の岡三証券と合併。基本的に岡三証券が主幹事・幹事証券に入ったIPO銘柄はすべて岡三オンラインでも取り扱う使うようだ。IPOには力を入れており、ここ数年は取扱銘柄数が急増している。また、割当の100%をネット投資家に配分するのも魅力。取引実績が多いほど優遇されるステージ制が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選で割り振られる。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ。
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◆大和コネクト証券 ⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
0社
37社
0社
44社
0社
42社
70%:1人1票の平等抽選
30%:優遇抽選
【ポイント】
大和証券グループのスマホ証券で、大和証券が幹事証券となっているIPO銘柄は基本的にすべて取り扱っている。全割当のうち100%すべてがネット配分で、そのうち70%が1人1票の平等抽選に配分されるのがメリット。また、優遇抽選の対象条件は「39歳以下」「NISA口座を開設済み」「信用取引口座を開設済み」「信用取引の建玉を保有」「投資信託を保有」の5つで、該当する項目が多いほど当選確率はアップする。どの優遇条件も比較的ハードルが低いのはメリットだ。
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◆岩井コスモ証券 ⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
0社
35社
0社
42社
0社
37社
10%以上:1人1票の平等抽選 34万
【ポイント】
IPOの取り扱い銘柄数は2023年が42社、2024年が35社と大手証券会社に引けをとらない実績を持つため、IPO投資家であれば口座を持っておきたい証券会社のひとつ。入金のタイミングはブックビルディング後の購入申込期間。その後抽選が行われ、当選すれば約定・受渡となる。また、1人1票の平等抽選で、申し込み単元数は10単元まで。NISA口座でのIPO株の購入も可能。
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◆岩井コスモ証券はIPO(新規公開株)の引受率がネット証券では最高レベル! 完全平等抽選も採用、資産が少ない個人投資家にも当選のチャンスあり!
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◆三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)⇒詳細情報ページへ
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2024 2023 2022
0社
20社
0社
26社
0社
23社
10%以上:1人1票の平等抽選 178万
【ポイント】
五大証券会社のひとつである「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は毎年複数のIPO銘柄で主幹事を受け持っているが売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)」なら「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。ちなみに複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。なお、2025年2月1日から「三菱UFJ eスマート証券」に名称が変更される。
※2025年2月1日から名称変更。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2024年12月末時点。
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【SMBC日興証券】
IPOの主幹事数が業界トップクラスで
2024年には23社のIPOの主幹事を務めた
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