一流のビジネススキル、一流の思考法、一流の人付き合い、一流の健康管理、一流を生む教育法……。

今や空前の「一流」ブーム。web記事や書店のビジネス書コーナーには、『一流の……』というタイトルが、数え切れないほど並んでいます。

なんか凄そうだけど、どうも実態がよくわからない「一流」。

「いやいや、一流って、誰のこと?」
「というか、一流って何かうさん臭い…」
「そもそも『一流』って書いてある本をレジに持っていくの恥ずかしいんだけど…」

そう思う人も多いのでは。
かくいう私も、その一人でした。

こうなったら、自分の体を使ってやってみるしかない、ということで、自称三流ビジネスパーソンの私が、タイトルもそのままドストレートな、『一流の睡眠』を試してみた結果をご報告します。

三流ビジネスマンが“一流”本を実践してみたら「一流のビジネスパーソンが読書している」イメージ

そもそも、一流ってどういう人なのよ?

検証する『一流の睡眠』は、「仕事で良い結果を出す」という目的に特化した睡眠の本です。

まず、本書で定義されている「一流」を理解しておきます。いわく、「一流のビジネスパーソンとは、常に高いパフォーマンスを出し続ける人」とのこと。

さらには「同じ環境の中にいても、周囲と比べて圧倒的に高い成果を淡々と出し続ける、大リーグのイチロー選手のような人をイメージしてください。」とあります。

……なりたい。イチローのような安定して寿命の長い孤高の存在になりたい。

しかし、現状、パフォーマンスのブレが激しい私は、明らかに二流。アベレージがイチローレベルに達していなければ二流というなら、二流すらおこがましい。三流以下です。

イチローが打席に入る前のルーティーンのような、仕事で結果を出すための睡眠が身につくなら……と思いつつ、『一流の睡眠』の内容を実践してみることに。

まず、私が日頃から感じている睡眠に関しての悩みは、2つありました。

 悩み(1)「仕事中にとにかく眠くなる」
 悩み(2)「そんなときはなにをやってもとにかく眠い」

三流ビジネスマンが“一流”本を実践してみたら『一流の睡眠―――「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』裴 英洙・著 ダイヤモンド社刊/1400円/発売中

とにかく「仕事中の睡魔をどうにかしたい」ということです。眠くなっている私は、三流というより、もはや五流以下。だから、私がまず目指すべきゴールは、「仕事中に睡魔に襲われることなく、ハイパフォーマンスを出す」一流のビジネスマンになることです。

とはいえ、睡眠の悩みは、生活に密接したデリケートな問題です。だから当然、解決策も人によって千差万別。誰かの解決策がそのまま自分の役に立つことなど、ほとんどないと言えるでしょう。ましてや「7時間~8時間眠りましょう」「規則正しい生活をしましょう」などと言われると、「それができないから悩んでるんだろ!」と言いたくなります。私もそうでした。

ただし、具体的な悩みや解決策は人それぞれだとしても、「働く人と睡眠」の間に生まれる悩みは、ある程度共通しているはずです。だから、私のように「仕事中に眠たくなって、集中力が落ちて、パフォーマンスが下がるのが困る」という人も多いはず。眠くなると効率が落ちる。

だから実験の目的はただ1つ、「仕事中に眠くならないこと」。これだけです。

結論から言うと、『一流の睡眠』の内容を実践したら、私には次のような「成果」がありました。

・翌日に眠くならない「ベスト睡眠時間」が見つかった
・昼間の眠気を完全に消し去る方法を見つけた
・「睡眠」に関して悩むことがほとんどなくなった

では、具体的に何をやったのかをお伝えしていきます。