そんなこともあり、風来のホームページ(以下HP)は、わざと、ひと昔前のおだやかなつくりにして、できるだけ声を届けやすいように心がけています。
デジタルの世界ですと関係性は希薄になりがちですが、風来には、メールやHPの掲示板への書き込み、また、フェイスブックで感想を寄せてくださる方がたくさんいます。
ワンクリックでものが買える時代。システム、品ぞろえで大企業と対抗しようとしても無理がありますが、逆にSNSを通じた対応は、個人のキャラを出している小さいところしかできません。
「クラウドファンディング」で
資金調達できる時代
誰もが人とのつながりを求めている時代。
先に「補助金はできるだけ受けないほうがいい」と述べましたが、その代わりに、起農資金、つまり、ステップアップのための資金集めのために「クラウドファンディング」も有効です。
クラウドファンディングは、従来の資金調達方法に比べて個人が簡単に、より多くの人から短期間で資金を集める方法として注目を集めています。
風来でも、2回活用させていただきました。
補助金にはしがらみがついてきますが、クラウドファンディングは応援してくれる方からの支援金とご縁がついてきます。
クラウドファンディングも、農業への支援は成功率が高いそうです。
世間の農への見方が、以前と比べてずいぶん変わってきたことを実感しました。
6次産業化のように、加工で付加価値をつけるという方法もありますが、私は農家の最大の付加価値は農家であることそのものだと思っています。
最大の価値を活かすべく、様々なつながりの場を提供しています。
ここまで、小規模多様性農業ならではの5つの戦略を述べてきましたが、これらはすべて私自身が実践してきたものです。
インターネット時代の今、やり方次第で「小さい農」が輝けるようになってきました。