ザッポス最強伝説を読み解く短期集中連載の第3回は、「楽しくてちょっと変な」同社の企業カルチャーの秘密に迫る。なかでも、社員の手作り動画は、ザッポスのコアバリューを知るうえで、必見だ!
電子書籍版『ザッポス伝説』発売記念!
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12月2日に発売された『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』(ザッポス・ドットコムCEO トニー・シェイ著 本荘修二監訳)が、好調な売れ行きを見せていることもあり、「ザッポスの強い企業文化」といったキーワードが日本語のネット上でも、飛び交うようになってきた。
実際、同書には「企業文化こそブランド」「企業文化がしっかりしていれば、最高のサービスにつながる」「企業文化がすべて」「企業文化こそ成功をもたらす」といったフレーズが幾度となく登場し、ある意味で企業文化の勉強本と言えなくもないほどだ。しかし、未読の人にとって、そもそもザッポスの企業文化が強いというのは、どう強いのかイメージできるだろうか?
「楽しくてちょっと変」なコア・バリューとは
次の動画を見てほしい。
Be Fun and a Little Weird!!!(楽しくちょっと変でいる)
これは、ザッポスの企業文化を文章化したコアバリュー(中核的価値観)の中の1項目の紹介ムービーである。一企業のコアバリュー紹介がかなりの視聴者を持つことも驚きだが、「あなたにとって、楽しいこと(FUN)、ちょっと変なこと(WEIRED)は何ですか?」と、ただ聞いて社内を歩いているだけの映像がエンターテインメントとして成立してしまうことは、すごいことだ。この動画はザッポス社員の手作りで、収録のために入念なダンドリが組まれたものではないからである。