「晴耕雨漬け」と
自分の都合で休める

 家族経営だと大変だと思われがちです。

 確かに、楽とは言いませんが、家族だからこそ気楽なところもありますし、なによりも時間に融通がきくのがいいです。

 特に、農業は自然相手。農閑期という言葉があるように、季節によって仕事量は違い、天候によってもやることが変わってきます。

 現在、農業も法人化が進み、出勤・退社時間、決まった曜日に休むところも増えてきていますが、そうすると、人間の都合に自然を合わせる形になってしまい、どこかに無理が出てきます。

 農業の場合は、自然のメリハリに人間が合わせるほうが効果的なことが多々あります。

 私自身、雨の日に無理やり土を起こして、結果的に土を固くさせたなど多くの失敗をしてきました。

 現在では「農作業をしないのも農作業」を旗印に、雨の日には休んだり、晴耕雨読ならぬ「晴耕雨漬け」と漬物を漬ける集中日にしたりしています。