中東情勢などを背景に、株式市場の不透明感が増している。そこで、今回は最新決算を踏まえた日本株の“現在地”について解説! また、投資家からの人気が特に高い大型株20銘柄の投資判断を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価しているので、投資の参考にしてほしい!(ダイヤモンド・ザイ編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年7月号の特集「最新決算で見抜いた!【爆上げ最強株】40銘柄」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

今期の業績見通しは底堅い企業が多かったが、
利益成長の中身がシビアに見られ、株価は明暗が分かれる

 2026年2月・3月期決算企業の本決算がおおむね出揃った。5月1日までに本決算を発表した430社を分析してみると、今期の予想を開示したのは376社。そのうち、増収予想は340社、営業増益予想は273社にのぼり、全体としては底堅い結果となっている。

 ただ、増収増益を予想する銘柄であっても、全ての株価が上昇しているわけではない。なかには、増収増益を見込んでいながら、決算発表の直後から株価が下がっているもある。証券アナリストの清水洋介さんは「ポイントは“価格転嫁”と“コスト削減”の度合いです。円安効果が弱まるなか、価格転嫁が売上を押し上げた一方、コスト削減は一巡し、利益率まで大きく改善した企業は限られました」と分析する。

 要するに、たとえ増収増益でも市場予想の範囲内であったり、指標的に割高感があったりすると買われにくい。逆に、足元のPERなどが割高を示していても、利益成長を踏まえれば割安だったり、“稼ぐ力”を示す利益率が改善していたりする銘柄は、ここからさらなる株価の上昇が見込める。

 マーケットコメンテーターの岡村友哉さんは「株は市場の期待値に対して動きます。期待を下回れば、増収増益でも売られます」と語る。今期予想だけを見て、深く考えずに投資するのは禁物だ。