「鬼嫁と離婚できて、せいせいしたわ!」「ようやく自由の身になったから、もっといい女を探そう!」「金を家に入れなくていいから、ぜんぶ俺のこづかいだ!」と、妻との離婚を楽観的にとらえ、人生の再出発だと思い、前向きに進んでいくことができれば「つらい過去」とは言えません。しかし、私のところには「もう死んだ方がマシ!」と自暴自棄な感じで相談しに来る男性も多くいます。

「死ぬほどつらい」状態とは、具体的にどのくらいの苦痛なのでしょうか?心の傷はどのくらい深く、大きく、暗いのか…傍から見るとピンとこないので、やはり経験者の話を紹介するのが手っ取り早いでしょう。今回は死にたいほど追いつめられた男性の相談実例をプライド、秘密、そしてお金という3つの切り口で紹介していきます。

妻がマイカー不倫
ショックで酒浸りの生活に

「1人になると死にたくなるんです!」と苦しい胸のうちを打ち明けてくれたのは鈴村亮さん(36歳)。亮さん夫婦は結婚13年目で10歳の娘さんとの3人暮らし。一家の家長である亮さんが今、どうして死にたくなるほど精神的に追いつめられているのでしょうか?きっかけは妻の男遊びでした。

「僕は嫁の様子がおかしいと思い、何度も問いただしたのですが、嫁は『そんなことはない』の一点張り。しばらくの間、白黒がはっきりしないまま、嫁に対する不信感が募るばかりで…」

 そんな矢先、事の真偽が明らかに。亮さん一家はマイカーを1台所有しており、平日は妻、休日は亮さんが使ってました。亮さんはあろうことか発見してしまったのです。車内に男性の精液らしき痕跡が付着しているのを。

「ようやく嫁が白状したんです!4月から9月までの4ヵ月間、別の男と車のなかでヤッていたことを!!」

 亮さんは今まで通り、何事もなかったかのように車内が不倫の現場となったこの車を運転し続けることができるでしょうか?きっと車に乗ると妻と男の情事を想像してしまうでしょうし、そのたびに過去の悪夢がフラッシュバックするに違いありません。この車にはまだ60万円のローンが残っていましたが、亮さんは損をするのを覚悟の上で売却せざるを得なかったようです。

 そして妻の裏切りがよほどショックだったのか、夜になっても寝付けないことが多くなり、夜な夜なお酒に頼ってしまい、朝になっても全く疲れが抜けず蓄積していくばかり。そして亮さんはしばしば会社を欠勤するという酒浸りの生活に足を突っ込んでしまったのです。