「私を理解するための本」が
渡辺淳一の不倫小説という女

 前回、結婚できない女の職業としてキャビンアテンダント(CA)を挙げたが、今回は職業とも表裏一体ではあるが、“中身の問題”で「結婚できない女」についても解説してみよう。

 まず、私が「これだけは結婚させるのが難しい」と思っている、「不倫体質の女」がある。職業では受付嬢や秘書によく見られ、女性が横並びになっていて競争心をあおられるような環境にいるのが特徴のようだ。

 不倫体質の女は、独特の恋愛観を持っている。若いうちに不倫に走り、相手からさまざまなものを買い与えられちやほやされ、大事にされてきている。とはいえ結婚相手になることはなく、相手の愛情は与えられたもの、つまりお金で測るしかない。

 どこかの時点で不倫から足を洗い、結婚願望が芽生えて結婚相談所にやってくる女性もいる。しかし、男性いわく「どこか匂う」のだとか。

 デートのときも、相手には「いいところに連れていってくれるか」「いいものを買ってくれるか」を非常に重視するので、「普通の女」ではない匂いがするようだ。

 一方で私から見ると、彼女たちは男性から大切にされてきた経験が少ないのではないかと感じる。

 ある30代の女性は、20代の時に37歳の男性と不倫。そのころは少し太ると、「体重計に乗れよ」と命令されたという。いくら物をくれたとしても、彼女は彼のアクセサリーに過ぎなかった。