ロサンジェルスがあるカリフォルニアは全米でもっともクルマが売れる州。いっぽう環境問題にきびしく取り組んでいることで知られている。ZEV(ゼロエミッションビークル)規制といって販売量に応じて排ガスゼロのクルマの販売を一定の割合で義務づけ達成できないメーカーには罰金が科せられる。
カリフォルニアのシリコンバレーから生まれたのが電気自動車のテスラであることはよく知られているが、ロサンジェルス・オートショーで各メーカーは負けじと電気自動車やプラグインハイブリッドなどの展示に熱心だったのが印象的だ。
いまは、しかしながら、原油安。そのため実際は大型ピックアップトラックやSUVのセールスが好調で、電気自動車は「せいぜい1パーセントの販売にとどまる」(USAトゥデイ)とやや諦観をまじえた報道も目についた。実際に米国ではゼネラルモーターズ、フォード、クライスラーがそれぞれトラック部門を別ブランドとして独立させ(るほど力を入れ)、威風堂々たるニューモデルの数かずを並べたのが目についた。
乗用車もじつは環境対応車が目につくいっぽう、豪華で大きな新型も多かった。メルセデスの高級ライン、メルセデス=マイバッハは豪華なカブリオレを、メルセデスAMGはGTカブリオレを出して大きな注目を集めた。メルセデス=マイバッハS650カブリオレは6リッターV12気筒で最高出力は463kW(630ps)。ツインターボチャージャーを活かして最大トルクは1000Nmに達する。
メルセデスAMGはGTロードスターに加えてGT C ロードスターを発表した。4リッターV8ターボは共通だが、GTカブリオレは350kW(476ps)と630Nm。GT Cカブリオレは410kW(557ps)、680Nmとさらにパワフルだ。AMGスピードシフトという7段ツインクラッチ式変速機を備え、後輪駆動である。