たった3ヵ月でTOEICで高得点を取る方法。辞書は引かない、スペルは書かない、仲間は作らない、単語の暗記は1000語だけ。『たった3か月でTOEICテスト940点! 47才中年サラリーマンの奇跡を呼ぶ勉強法』の著者に聞く、オキテ破りの勉強法の連載2回目です。
TOEICだけに焦点を絞り
「やらないこと」を徹底する!
こんなに勉強しているのに、TOEICのスコアが上がらない…。
そんな人は、もしかしたら「やらなくてもいいこと」もやっているのかもしれません。
ただでさえ、忙しいサラリーマンです。
「やるべきこと」をやって、さらに、「やらなくてもいいこと」までもやっていたら、時間がいくらあっても足りないでしょう。
私が、たった3ヵ月でTOEIC940点を出せたのは、自分が、体力も記憶力も衰えたダメ中年だという現実を受け止めて、「省エネ」に徹したからです。
「やらなくてもいいこと」は、やらない。
TOEICのスコアアップだけに焦点を絞って、徹底的にムダを省く作戦です。
限られた時間と体力で結果を出すには、あれもこれもと手をつけたり、完ペキを目指して深入りする余裕はないからです。
「やらないこと」を徹底したら、学習効率がぐんと上がって、自分でもハッキリと成果を実感できました。
この作戦を実行して、3ヵ月後に940点を取った後、1年後には975点を、新形式TOEICでも975点を維持しています。
それでは、「何をやらなければスコアが上がるのか」、具体例をご紹介しましょう。
「辞書は引かない」
わからない単語は飛ばして「速く読む力」を鍛える
TOEICの特徴は、なんと言っても、膨大な量の英文です。
私も、TOEICの問題を見て一番驚いたのが、この英文のボリュームでした。
短い時間内で、こんなに大量の英語を読んで解答するためには、尋常じゃないスピードを身につけなければ太刀打ちできません。
英文を速く読む力をつけるコツはいろいろあるのですが、その一つとして、「辞書を引かない習慣」にこだわりました。
わからない単語に出会っても、辞書を引かずに読み進む。
辞書は引かない、使わない。
ふだんから、わからない単語を飛ばして読むくせをつけて、文脈から意味を推測して大意をつかむ訓練をしました。
しつこいですが、TOEICでは膨大な量の英文と格闘します。
量が多いから、見たことも聞いたこともない単語に、必ず出会います。
すべての単語の意味がわかることは不可能だと、割り切りましょう。
知らない単語に出会う度に、立ち止まっていては話になりません。
いちいち辞書を引くことを捨てられない人は、TOEIC受験をあきらめる。そのくらいの思い切りが大切だと思います。
スペルを書いて覚えない
単語帳を捨てて効率アップ!
次に、単語帳を作ることをやめました。
TOEICに単語帳はいりません。私自身、単語帳を捨てたとたん、勉強の仕方が変わって、効率がぐんとアップしました。
TOEICの学習をスタートした当初は、単語帳を作っていました。
参考書や問題集で出会った知らない単語や、重要単語を書き出しては、一つひとつ意味を調べていました。
ところが、「後で見直そう」、そう思ってせっせと単語帳を充実させるうちに、問題を解く時間よりも、単語帳を作る時間の方が長くなり、単語帳の作成が負担になっていることに気が付きました。
そこで、作戦を変更して、単語は「耳と目」で覚えることにしました。単語本を読みながら、音声を聞いて覚える方法です。
スペルを書くことも、重要単語を書き出すことも一切しませんでした。
そもそも、TOEICは全問マークシートですから、スペルを覚える必要はないのです。
コツは、一つの単語を覚えるまで何度も聞く(見る)のではなく、コレと決めた単語本の最初から最後までを、一気に聞いて(見て)初めに戻る、を繰り返すことです。
一つの単語に執着して、スペルを何回も書いたりしない。
ちなみに私は、覚える単語も1000語に絞っています。詳しくは、『たった3か月でTOEICテスト940点!47才中年サラリーマンの奇跡を呼ぶ勉強法』をご覧ください。
厚さ1センチ以上の問題集は「やらない」
スカイプ英会話も、TOEIC仲間も必要なし!
TOEICには、英会話は必要ありません。スカイプ英会話は遠回りです。
ほかにも、「厚さ1センチ以上の問題集は使わない」「一緒にがんばる仲間を作らない」など、私がやらないと決めて、ガンコに守ったことについては、『たった3か月でTOEICテスト940点!47才中年サラリーマンの奇跡を呼ぶ勉強法』に書きました。
忙しいサラリーマンこそ、ひたすらスコアアップに特化して、「やらない勇気」を持ちましょう!