米国経済の脆弱な回復軌道はQE2、減税継続で下支えられた。新興国・資源国の見通しはさらに強く、株式などリスク相場への信認も強まっている。もっとも、明るい材料がストレートに投資妙味につながるわけではない。
図1、2、3は主要通貨の対ドル騰落率を2009年(リスク相場開始以降の4~12月)、10年、11年の当社予想と対比している。09年はリスク相場第1ラウンドで各通貨の伸びが華々しい。10年はリスク相場の中だるみ期。通年でなんとかプラスながら、途中では不透明感が強く、債権国通貨の円は最上位に祭り上げられた。