企業業績が好調だ。11年3月期の業績は、上場企業のうち約10%程度が経常最高益を更新する見通し(1月末時点)。
それを牽引しているのは「新興国の需要」であり、機械、自動車部品、電子部品・材料関連が目立つ。そのほか、意外に内需関連も強い。
カブ知恵の藤井英敏さんは「国内の内需は弱いが、淘汰が進み、稼ぐ仕組みを作れた“勝ち組企業”が好調だ」という。
3月好決算株は4~5月に買え!
では、この状況でどんな銘柄を狙えばいいのか?
「今の時期、市場の注目はすでに新年度(12年3月期)に向かっているので、4~5月の決算発表で『連続して最高益の更新を予想する企業』を狙うべき。さらに、成長性が高く、人気を集めやすいテーマに乗っていれば、大きく上昇する可能性がある」(藤井さん)
なかでも藤井さんが注目しているのは、「スマートフォンとタブレットPC関連」。そして、「このテーマに沿った企業が今期、経常最高益を出したら、来期も最高益を更新する可能性が高い」と見る。
いずれにせよ、経常利益の数字は今期だけではなく、来期のものにも目を光らせておくことが重要なのだ。