お酒が睡眠にもたらす、もう一つのデメリット
また、お酒を飲むと夜中にトイレに起きてしまう人も多いだろう。これは、睡眠中にバソプレッシンという抗利尿ホルモンが働かないからだ。私たちは、このホルモンのおかげで、睡眠中にトイレに行かなくてもすんでいる。
しかしアルコールには、このバソプレッシンの分泌を抑えてしまう作用がある。そのため、夜中にトイレに行かざるを得なくなり、睡眠が妨げられてしまう。
アセトアルデヒドの生成と、バソプレッシンの抑制。この両面から、アルコールは人間の睡眠を妨げる作用があるのだ。
お酒好きの人は、就寝3時間前までには飲み終えるようにしたい。0時に就寝するとしたら、21時がタイムリミット。付き合いもあってなかなか難しいかもしれないが、3時間の猶予があれば、睡眠への悪影響をかなり小さくできる。
そのほかにも、良質な睡眠をとるために、睡眠前にやってはいけないこと、そしてやるべきことはいくつかある。より良い睡眠をとりたい人は、拙著『朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」』を参考にしてほしい。