株式投資を始めてはみたものの「なかなか勝てるようにならない…」「ずっと塩漬けにしたまま…」「手元資金が減っていくばかり……」という個人投資家は少なくない。本連載では、PR会社社長をやりながら、株式投資家としても成果を上げている上岡正明氏が、最新刊『うねりチャート底値買い投資術』(ダイヤモンド社、12月16日発売)の内容をもとに、勝てる投資家になるための考え方や具体的な方法について紹介します。
買いのタイミングを分散することのメリット
株式投資の方法は、あなたが実践可能で、かつ、成功しやすいものでなくてはなりません。
私が実践する分割して売買する投資法は、そのいずれの条件も満たしてくれます。
この技術そのものには、特に、何も難しいものはありません。
ただ、ここぞというチャンスで一度に買わずに、あらかじめ資金を分割するだけです。
買いのタイミングを分散する――。
たったそれだけのことですが、これだけで値動きのうねりの底を捉えることができるようになります。
また、暴落時には有効なリスク管理の手法ともなりえます。
目の前の投資チャンスだけで判断して、勝つか負けるかという近視眼的なやり方しかしてこなかった投資家から見れば、なんだか、すごくまどろっこしく感じるかもしれません。
しかし、逆の見方をすれば、これまでのやり方は、長期的な相場観が欠けていたともいえます。
当たるか、外れるか。その二択しかなければ、確率はつねに半々です。
それ以上にも、それ以下にもなりません。確率の計算は、そこで終了です。つまり、ギャンブルと同じなのです。