株式投資を始めてはみたものの「なかなか勝てるようにならない…」「ずっと塩漬けにしたまま…」「手元資金が減っていくばかり……」という個人投資家は少なくない。本連載では、PR会社社長をやりながら、株式投資家としても成果を上げている上岡正明氏が、最新刊『うねりチャート底値買い投資術』(ダイヤモンド社、12月16日発売)の内容をもとに、勝てる投資家になるための考え方や具体的な方法について紹介します。
株価の「うねり」は、ボックス相場ともいう
前々回の連載で、私の著書では、株で勝つための技術を3つに分けて紹介しています。
それぞれ、「うねりチャート底値買い」「分割売買」「銘柄をロックオン」です、と書きました。
今回は、このうちの「うねりチャート底値買い」について解説していきましょう。
うねりチャート底値買いについて。
……と、まずは、前回のおさらいを少しだけさせてください。
みなさんには、株価チャートはつねにジグザグに動きながら、3ヶ月または6ヶ月の周期で上下運動を繰り返すということをお伝えしました。この90日から180日のチャートの規則的な動きを、「うねり」と呼びました。
この一定の幅で上下動を繰り返すチャートの動きのことを、別名「ボックス相場」ともいいます。
そして、この一定の幅の下を支えるラインがサポートライン(下値支持線)、一定の幅の天井となるラインがレジスタンスライン(上値抵抗線)といいます。
うねりチャートは、このサポートラインとレジスタンスラインに挟まれて、その範囲を上下動するのです(しかし、この動きは絶対ではありません。この点については後述します)。