なぜ音楽を教えてあげるべきか?
音楽講師のキャスリン・B・ハルは「なぜ音楽を教えるのか?」という論文のなかで、音楽にさまざまな解釈を与えています。
私たちが音楽を教える理由は……
●音楽を専攻してほしいからではない
●音楽を奏でたり歌ったりしてほしいからではない
●リラックスして楽しんでもらいたいだけではない
そうではなく、こんな理由です。
●あなたが人間らしく生きられるため
●あなたの美意識を育むため
●あなたが繊細になるため
●あなたが豊かに生きる技を得られるため
●多くの愛、共感、優しさ、つまるところ「幸福な人生」を得られるため
生き方を知らないのに、豊かな人生は手に入りません。音楽は、一生ものの贈り物になることでしょう。だから私たちは音楽を教えるのです!
■いますぐやってみて!
赤ちゃんのおもちゃ入れにさまざまな楽器をプラスして、一緒に合奏遊びをしましょう。図書館や子ども美術館で、無料の音楽レッスンが開催されることも。地元のオーケストラに、キッズプログラムがあるかもしれません。
■知っておくと便利!
音楽を聴くとき、脳はリズム、音質、音程を処理するために多くの回路を使います。脳の聴覚の分野だけではなく「運動能力」「感情」「創造性」をつかさどる分野も反応します。
(この原稿は書籍『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』から抜粋して掲載しています)