人間、つき合いも深くなれば、いいところばかりではなく、悪いところも見えてきます。ただ、関係が良好だからと、ストレートに指摘することが必ずしもいいわけではありません。新刊『モテるメール術』から、最上級の技術を紹介ます。
相手の直してほしいところを指摘すると怒られそう。
どうすればいい?
完璧な人間は存在しません。つき合う時間が経つにつれ、好きになった相手にも粗が見えて、直してほしいと感じるのは普通のことです。しかし、「過去と他人は変えられない」とはよく言ったものですが、相手に悪いところを伝えるのは至難の業です。
特に、好きだからこそ直してほしいという思いが前提だとしても、相手に指摘をすると、嫌われかねません。そこで、ここでは上手に指摘する方法を伝授します。
まず、覚えておいてほしいルールその1。「過去のことを指摘するのは厳禁」です。
×「いつも遅刻するよね」
×「前にも言ったよね」
×「何回言ったらわかるの」
ルールその2は、「自分の気持ちを交えて、相手に直してほしい点を伝える」です。自分が嫌だと感じていることを主語を私にした「Iメッセージ」を使って伝えましょう。「あなたは◯◯な点がダメ」という事実のみを指摘してはキツすぎて、相手から拒絶されかねません。
×「(あなたは)いつも遅刻するよね」
〇「(私は)時間を守ってもらえると嬉しい」
×「(あなたは)約束守らないよね」
〇「言ったことをやってくれたら(私は)助かる」
人は好きな人の期待に応えたいものなので、あなたが喜ぶならやってみようか、と受け止めてもらえる形式でぜひ提案してみてください。
ルールその3、「相手の悪いところは『未来形+期待値』で伝える」です。
〇「(私は)時間を守ってもらえると嬉しいし、もっと仕事の評価が上がると思う」
〇「言ったことをやってくれたら(私は)助かるし、みんなも喜ぶよ」
悪い点を指摘していながらも、自分のことを思ってくれている発言は、アドバイスとして受け止めてもらえます。さらに、相手に変わってもらうことを要求するなら、言いっ放しではなく、その点について責任を持つことを明言すると相手は腹が決まります。
◎「何かあったら私が責任を取るから、やってみて」
◎「私はあなたのことを見捨てない、一生ついていくよ」
この言葉はプロポーズでも使えるほどのパワーがあります。相手との信頼関係を深めるのにこれ以上の言葉はありません。3つのルールはどれもこれまでお伝えしてきた内容です。
最後の2つの例は、そうそう言えるものでもなく、最上級と言っても過言ではありません。ここまで言える覚悟があれば、もう心配はいりませんね。
ワンポイント・レッスン
悪いところを指摘するなら「感情+未来形+期待値」で!
これに責任が加わると、もうプロポーズそのもの!