グローバル企業では、無駄な業務がなくなるよう、結構な頻度で業務改善を行い、効率化を図っている。もし、上司が無駄な仕事を「昔からある仕事だから」と何の改善もせず残していたら、バカ上司として部署全体から突き上げられ、職場を追われることだろう。

 ちなみに、筆者がシンガポールのデロイトコンサルティングで働いていた頃、グローバル企業の日本進出を支援した際、色々な業務改善を垣間見てきた。そのとき効果のあった「ムダ業務改善策」を紹介しよう。それは「事業部・部署内での仕事の担当者替え」だ。大規模な業務改善ではなくとも、部署内の同じような仕事をしている人の担当を交換するだけでも良い。

「現状の仕事をマニュアル化できる」「新しい担当者がマニュアル化された仕事の粗を発見し、改善する」といった方法で、無駄な部分がかなり発見され、効率化できたのだ。

 また、経営の神様、ピーター・ドラッカー博士も次のように語っている。

「仕事には時間を無駄にするものがたくさんある。誰もが同じ事情を抱えている。成果にはなにも寄与しない仕事に時間を取られ、膨大な時間が、ほとんど、あるいはまったく役に立たないことに費やされる」「よくマネジメントされた組織は日常はむしろ退屈な組織である」(『経営者の条件』より)

 要約すると、日々の仕事は膨大なムダな仕事に溢れている。もし組織が適切にマネジメントされたならば、すでに起きた問題は再び起こらないように再発防止や対応策がテンプレート化されたり、業務が標準化・自動化されルーティン化され、退屈に感じるくらいに時間のゆとりが生まれるだろうと説いているわけだ。

【リーゼント的日本の「働き方革命」への提言(2)】

 普段の仕事は効率的に感じられても、ムダに溢れている。「ムダありき」の前提で、経営者や管理職はムダを洗い出し、改善する仕組みを組み込んで行かねばならない。組織の「事業部・部署内での仕事の担当者替え」、業務の標準化、自動化を定期的に行い、組織で働く人々がやりがいを感じる「生産性革命」を実施すべきである。

(3) 信頼関係を築けた外国人が、あっさり転職。理由は何か?

 職場の雰囲気がとてもよく、「今このチームは最高のチームだ」と思っていたら、突然メンバーが次々離職したという経験はないだろうか。筆者の職場でも、つい先日起こってしまったのだ。仲の良いチームメンバーが転職し、さらには、たびたび記事のネタとして登場していた最大限に尊敬する大ボスまで辞めてしまったのだ。雰囲気がとても良いチームだったので、心底驚いた。