夏の都議選が勝負所
都議会自民党の息の根を止められるか?

 もし小池さんのゴールが総理になることなら、そこから逆算して考えると、今の彼女の行動の意味が分かってきます。総理になるかもしれないという環境にしておくということは、まずは東京を完全に押さえなければならない。その為には、議会で多数派を獲らなければならない。つまり、都民ファーストの会や連携できる会派で結束して、都議会自民党を潰して都議選で勝たなければならない、と。

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――小池知事にとって夏の都議選は勝負どころということですね?

 そうです。それに、すぐ解散できてしまう衆議院と違って、都議会議員は任期が4年間きっちりあるのが普通です。都知事は不信任を出されない限り、自分から議会を解散させることはできません。小池さんは今夏の選挙で多数派を獲らない限り、たとえ議会と馬が合わなくても、4年間ずっと顔を突き合わせなければならない。だからこそ、今夏の選挙で都議会自民党の息の根を完全に止めておきたいのです。

――小池知事は東京もしくは日本を変えていくと思いますか?

 2005年、当時環境大臣だった小池さんは、“クールビズ”という言葉を流行らせました。あれって、完全に日本の文化を変えましたよね。真夏でもネクタイにスーツだった、日本のお固いサラリーマンの文化を変えた。これには正直脱帽します。

 それと、彼女がまだ国会議員になる前のニュースキャスター時代、性的サービスを行なう店の名前を“トルコ風呂”から“ソープランド”に変えたんですよ。トルコ人留学生から「自分の母国の名前をそんなことに使わないでほしい」と抗議を受け、小池さんは必死に運動したんです。その努力の甲斐あって、今じゃ若い人にトルコ風呂と言っても通じないと思います。

 小池さんは、日本の文化を変えてきたんです。その成功体験は自信につながっているでしょうし、この調子で政治も変えていくと僕は思っています。