「医療機関との連携」については
実態を確認しよう
さらに、最近は医療機関との連携がホームの売りとなっていますが、具体的に「どのような連携」が当該医療機関となされているのか、よく確認した方がよいでしょう。私が知る限り、「医療機関との連携」ということをパンフレットやホームページに掲載したいために、実質名前だけの連携のところが多いようです。つまり、「医療機関との連携」とうたっていても、その医療機関が連携先の老人ホームの入居者を特別扱いしてくれることはほとんどないと思った方がよいでしょう。
総じて老人ホーム選びは、入居する本人(あなたの親)の健康状態が悪くなってから家族があわてて探し、決定することが多いのです。それが、こうした契約条件の詳細な確認が不十分になる理由です。したがって本来は、できるだけ親の健康状態がよい、元気なうちにある程度納得のいくところを、時間をかけて探しておくべきなのです。
老人ホームに、マジックはありません。入居する側も、ホームのパンフレットやホームページの美辞麗句に惑わされず、過度な期待をしない方が無難です。