「ゆとり世代」と呼ばないで
呼称を嫌がる人は半数超え
オウチーノ総研はこの4月、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県在住の20~28歳の男女688名を対象に、「ゆとり世代」に関するアンケート調査を実施した。「“ゆとり”と呼ばれることについてどう思いますか?」という質問に、「どちらかというと嫌だ」「嫌だ」と回答した人はそれぞれ23.5%、34.2%と、合計で57.7%。ネガティブに捉える人が過半数を超えている。嫌がる理由として最も多かったのは「馬鹿にされている・見下されていると感じるから」というものだった。
「ゆとり世代は使えない」とか「ゆとり世代は何を考えてるのかわからない」などとよく聞くが、そんなことを言われ続ければ、そりゃあ嫌にもなるだろう。しかし、私(30代前半)の友人たちが社会に出た頃、彼らは「バブル世代は使えない」「バブル世代は自分だけじゃ何もできない」と盛んに言っていた。
就職氷河期(一般に1993年から2005年までとされる)を経験した人々からすると、好景気で企業がじゃんじゃか大量採用をかけていた時代に入社したバブル世代や、人手不足により、売り手市場となった時期に入社してくるゆとり世代は、ともに「なんでえ、あいつら」と目の敵にされてしまっている節がある。
意識高くならざるをえない?
ゆとり世代の入社理由とは
そんな、ゆとり世代とバブル世代を対比させた調査がある。就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズは、ゆとり世代(1987~96年生)とバブル世代(1964~69年生)の新卒入社社員が、なぜその企業を選んだのかについて、1万2692件(ゆとり世代1万952件、バブル世代1740件)の会社評価レポートより「入社理由ランキング」を作成した。