1.5リッターエンジンの「ロードスター」との部品の比較。重量増やハンドリング改良を目指して、サスペンションの一部を変更 Photo by Kenji Momota

 乗り味は、ズッシリとして上質。これは、フロントではスタビライザー等でロールに対する剛性アップ、リアサスではアッパーアームのブッシュを強化、さらに車体中央の下部にX型のボルトオン部材を追加して車体剛性の全体バランスを取ったことによる、NDに対する変化だ。

 ハンドリングは、NDに比べると、かなり「オン・ザ・レール」。NDの場合、コーナー中央からコーナー出口に向けてアクセルオンをすると、リアサスが大きく動いて、車体リアが巻き込んでいくような感じがある。一方で、RFはコーナーリング中にステアリングを切り増しながらアクセルオンしても、車体全体の動きの安定感が強い。これはけっして、重さによるネガティブなファクターではない。RFは「大人らしさ」を演出するクルマであり、その商品方向性と乗り心地、そしてハンドリングのバランス感がいいのだ。

欧米仕様「ロードスター」で熟成された、2リッターのSKYACTIV-Gを搭載 Photo by Kenji Momota

 そして欧米仕様NDで採用されている2.0リッターのSKYACTIV-G。排気量アップに伴い、絶対的なトルク値も大きく、低回転域でのトルクも大きいのだが、実感としては日本仕様NDの1.5リッターの方が、低回転域でのトルク感が強く感じる。具体的には1750rpmもあれば十分なトルク感がある。それに対してRFは、トルク感というより、3000rpmあたりからのパワー感が強い印象だ。NDより排気量が大きいのに、NDより上の回転域でエンジンを回したくなってしまうのだ。

 復路は保土ヶ谷パイパスでの自然渋滞があったが、往路より少し短い時間で横浜到着。

 オープンにしても、リアルーフの一部が残るタルガトップ式の優雅なボディスタイルと別れるのが寂しかった。もう少し長く、乗っていたいと思った。