「結果が得られない人」に共通する考え方

井上 「あとは、何でもかんでも同時にあれもこれも結果が欲しいと考えずに、まずはいくつかある中で優先順位を決めて、それをトップに決めたら、そのことに集中してそれだけを考えてやっていくということです」

堀江 「『大事なことに集中する』ということですね」

井上 「はい。僕は今、体重8キロ減量、体脂肪率12%という結果が欲しいから、それに集中してやっています。毎週木曜日の最終便で東京に来て、金曜日の朝にジムに行ってトレーニングをします。それで土日は筋肉の回復期にあてて、また月曜日の朝にトレーニングをして、その日の2便で帰って午後から診療するっていうのを、ここのところの習慣にしてやっています」

堀江 「それはすごいですね。お金も時間も、そしてエネルギーも、結構かかりますね」

井上 「ええ、そうですね。でも、自分が得たい結果が明確にあるので、それに対しては、そのためにすべての環境を整えるってことが大事だと思います。本気でそれを得たいと思うならですけど」

堀江 「それをすべての優先順位の一番にするということですよね」

井上 「はい、そうです。優先順位が低いにもかかわらず、その結果を得たいっていうのは、絶対に結果を得られない人の考え方です」

堀江 「ちょっと、耳が痛いような(笑)」

井上 「いやいや、何をおっしゃいますか……。でも、望む結果を得たいのであれば、とにかく優先順位を入れ替えて、自分で環境をコントロールしてやっていくってことが、僕は物事を成し遂げていくうえでは絶対に欠かせないと思いますね」

堀江 「確かにそうですね。今のお話を聞いて目標を明確にすることで、すごい三つの効果が顕著にあるなと思いました」

井上 「それは、なんですか?」

堀江 「一つは目標を明確にして絞り込むことで、やることが絞られ、シンプルになり効率化されるということです。二つめは、やることがシンプルになるので、実行しやすくなるし、実行できるからセルフメージが高まるということ。そして、三つめは、それによって環境整備がしやすくなるので、成功が加速して結果が得やすくなるということです」

井上 「なるほど。きれいに整理していただいて、ありがとうございます」

つづく

※次回は、4月10日(月)掲載予定