先日メールボックスに「菊原さんのメルマガを以前から読んでいまして参考にさせていただいております。ぜひ相互紹介させてください」と書かれたものが届いていた。誰かのお役に立ち、人から必要とされるのは嬉しいこと。

 むろん、私にできることならと思いながら読み進めた。するとそのメールには随所に「ちょっと焦りましたが(^^;)」「よろしくお願いします。(^o^)/」といった顔文字が盛り込まれていた。それを見て協力する気がどんどん失せていった。

 親しい人からならばまだいい。ただ一度もお会いした事のない人からのメールに絵文字がふんだんに使われていると、どうしても引いてしまうもの。この人も若者ではなく、10年以上の経験を積んだ立派なビジネスマンである。

重要情報がライバル社にだだ漏れ
SNS投稿にも注意が必要

 その他にも「会社の愚痴をSNSでつぶやいて大変なことになった」という失態をした営業マンがいる。

 彼は自分のSNSにて“この会社思った以上にブラックだよぉ~”などと思わずつぶやいた。それを上司がたまたま見つけてしまい大問題になったのだ。結果的に、会社からは、厳重注意を受けることになった。

 もっとも、「SNSに愚痴アップして上司に怒られた」程度であれば、まだマシだ。それよりもっと怖いのは、ライバル会社に情報が漏れることだ。あなたの知らないところで、ライバル会社の営業マンがチェックしているなんてこともあるのだ。

『意外と知らない入社5年目までの営業マンが学んでおくべき87のこと』(明日香出版社刊)、菊原智明著、212ページ、価格1512円(税込み)

 研修先のハウスメーカーの営業マンから「面白いSNSを見つけましてね」と教えてもらったことがあった。見るとライバル会社の営業マンが「同じグレードの商品なのにA社よりも当社の方が○○万円も高くなって敗戦した。残念!」「構造的に○○の大きさのリビングが取れないよぉ」とつぶやいている。

 こういった情報は、他社の営業マンからすると非常にありがたい情報になってくる。その弱点を突けばいいのだから。この営業マンは知らず知らずのうちに、ライバル会社に知られてはならない情報を漏らしていることに気がついていない。

 《有名人じゃないんだから自分の好きにアップしてもいいだろう》などと、うかつに仕事関係の事を投稿してはならいのだ。

 SNSは非常に便利なツールであることは間違いなく、仕事で使うなと言っているわけでもない。実際、上手く活用している営業マンもいる。お会いした直後にお礼のメッセージを送ったり、相手が欲しい情報をタイムリーに送ったりとうまく使っている。

 ただ、そういった人は少数だ。

 だからこそチャンスがある。SNSの取り扱いについて軽視している人が多い中、マナーを守り、ポイントを押さえ活用すれば結果は出てくるもの。まずはお客様との連絡手段、文章についてチェックしてみてはいかがだろうか。