今年の1月20日にパリ・グランパレで行われた2017秋冬コレクションのランウェイで初披露となったベルルッティのニューライン「Bomber」(ボンバー)が、この夏の展開に先駆けて世界の一部の旗艦店で4月からエクスクルーシブ・プレビューコレクションを展開、先行発売されている。

 この「Bomber」は新しくクリエイティブ・ディレクターに就任したハイダーアッカーマンの、ベルルッティでのデビューコレクションの一部としてお披露目された。秋冬コレクションのテーマである「ミリタリー」を表現して製作された、異彩を放つコレクションになっている。

 ベルルッティのブランド・ヘリテージであるノーブルな素材、ディテールにまで細心の注意を払ったデザイン、そして妥協を許さない技術・技能と色彩を自由自在に操るハイダーアッカーマンの才能が結集した、「Bomber」は4つのスタイルで構成され、2つはレザー、残りの2つはファブリックが素材に使われている。
 

レザー素材タイプの「Bomber」には以下の2種。

● ロックからインスピレーションを得た光沢感のあるラムスキンが使われたスタイル。取り外し可能なシアリングの襟には、キルトを施したシルクの裏地とマッチさせた深紅のアリゲーター素材でできた裏襟を配し、他にもレザーのディテールやウールのリブなどの特徴が散りばめられている。

● ミリタリーカーキ色のヌバック仕上げのカーフスキンが使われたスタイル。ラムスキンのトリム、シアリングの襟、キルティングを施したオフホワイトのシルクのライニング、そして、ウールのリブが特徴。
 

ファブリック素材の「Bomber」では、コレクションのキーでもあったカジュアルに着こなすカシミヤと、ドレッシーに着るベルベットの2種の素材が用意されている。

● アンスラサイト色の100%カシミヤのスタイルは、秋冬コレクションのシグネチャーカラー、ディープ・エメラルド色のアリゲーター素材の裏襟を配したシアリングの襟を特徴とする。また、他にキルティングを施したカーキ色のテクニカル・ライニング、ラムスキンを使用したディテール、そしてウールのリブなども特徴的。

● ダーク・パープル色のキルティングを施したベルベット素材のスタイルは、サージ素材のブラックのスリーブ、ラムスキンとベルルッティのJacronレザーのディテール、取り外し可能なシアリングの襟、キルティングを施したテクニカル・ライニング、そして、ウールのリブが特徴となっている。

 ベルルッティ「Bomber」の価格帯は、438,000円 ~ 1,165,000円 。全世界6つの旗艦店――フランス(フォーブル・サントノレ)、英国(ハロッズ、ロンドン)、米国(マディソン・アベニュー、ニューヨーク)、中国(チャイナ・ワールド、北京)、韓国(ギャラリア、ソウル)、日本(銀座、東京)――で行われている。