周囲から見て「困った人」とレッテルを貼られやすいバブル世代の“バブルさん”、ゆとり世代の“ゆとりちゃん”。当連載では、そんな2つの世代を対象に、 就職氷河期世代の“氷河期くん”(またはその他の世代)が会社の人間関係をどううまく対処すべきなのかを研究していく。親愛なるバブルさん、ゆとりちゃん、どうか温かい目で見守って欲しい。そして同志である氷河期くんには、ぜひ考え方の合わない上司&部下に対処するときに、参考にしていただきたい。
今回は番外編として、『バブルさん ~30代を悩ます迷惑上司の生態と対処法~』(阪急コミュニケーションズ)という本を執筆された斎藤啓さんに、他の世代から見たバブル世代の特性・印象と、職場における人間関係の対処法をお伺いすることにした。言ってみれば、当コラムと同様のテーマを扱った著者と対談しようということですね。
<今回の氷河期くん>
斎藤啓さん
1979年生まれ。
出版社に在籍中、同世代の若者の流行やライフスタイルを取材。
その後、週刊誌やカルチャー誌などで執筆し、就職や転職、
ビジネスに取材活動を広げたことが本書のきっかけとなる。
経費で豪遊するのは当たり前!?
バブルさんは、“オイシイ思い”をした最後の世代
――そもそも、『バブルさん』を書かれたきっかけは?
会社での僕の教育係がバブル世代の人だったんですが、その人にかなりしごかれまして。で、入社してから5~6年ほどそういう状態だった頃に、「これはいい加減おかしい」と思って、同世代の異業種の人にも相談したんです。そうしたら、なぜか皆人間関係で不満を持っていて、その矛先が皆バブル世代だったんですよね。そこで、今後は僕みたいに「バブルさん」との人間関係に悩む人が出ないように、この本を執筆しました。
――本を書くにあたり、いろいろ調べられたと思いますが、バブル世代の方に共通するものって何ですか。