プレッピーならまかせておけという<br />オジサン世代にも響くオニツカタイガー

 オニツカタイガーはシューズでよく知られている。内外の著名人にもファンは多い。もうひとつの人気はファッションアイテムだ。

 現在同ブランドでは、イタリア人デザイナーのアンドレア・ポンピリオ氏を起用。プラダなどのブランドにいたポンピリオ氏のセンスを活かしたカジュアルウェアもひとつの看板になっている。

 さきごろソウルで2017年秋冬コレクションが発表された。テーマは「ザ・ニュー・ストリートプレッピー」。

 プレッピースタイルとは、米国の名門私立学校(プレパラトリースクール)に通う学生の服装をイメージしたカジュアルなアイビールックともいえるもの。

 ポンピリオ氏は1970年代に流行したこのプレッピールックを下敷きに、現代的な要素を組み合わせた。それが「ニュー」の意味である。

プレッピーならまかせておけという<br />オジサン世代にも響くオニツカタイガー

 オーバーサイズに仕上げたセーターやカレッジカーディガン。ウォッシュ加工のジーンズ。それらをボタンダウンシャツやチェスターフィールドコートなどと組み合わせている。

「今回もシューズまでデザインしていて、プレッピールックをよりスポーティな雰囲気に仕立てるなど現代性を加味しました」

 ソウルでの発表会会場でポンピリオ氏はそう語った。従来より色使いも多いように感じられ、若々しいコレクションという印象だ。