「訪問入浴介護」を利用する

入浴の際に介助が必要になると家族は大変です。

一般家庭のお風呂はそれほど広くありませんし、シャワーチェアや補助具などを置くと、ますますせまくなってしまいます。
大柄な男性を介助する場合には、2人がかりになることも少なくありません。

介護保険には「訪問入浴介護」と「訪問介護の入浴介助」というサービスがあります。

「訪問入浴介護」は、看護職員と介護職員が専用車で自宅を訪問して、持参した介護専用の浴槽で寝たきりの人を入浴させてくれるサービスです。

「訪問介護の入浴介助」は、ある程度自力で動ける方を対象にヘルパーが自宅の浴槽で入浴させてくれるものです。

家族だけで対応せず、こういうサービスの利用を検討してもいいでしょう。
「要支援1」から利用でき、1回あたりの料金は以下のようになります。

「訪問入浴介護」の利用料金(1割負担、1回あたり)
要支援1、2    部分入浴600~700円、全身入浴850~1000円
要介護1~5   部分入浴875~1050円、全身入浴1250~1500円

「訪問介護の入浴介助」の利用料金(1割負担、1回あたり)
30分未満  250円~300円
30分以上60分未満  400円~450円
60分以上90分未満  550円~600円
90分以上  30分増すごとに80~90円

*市区町村、事業者の規模、サービス内容の加算等により費用は異なる
*介助内容は、服の脱ぎ着、浴室への移動、浴槽の出入り、体を洗う、ふくなど
*訪問介護サービスの「身体介護」の内容で行われる
*市区町村、事業者の規模、サービス内容の加算等により費用は異なる