そんな時代も今では笑い話となっているが、当時の記憶だけに囚われていたなら、筆者は「やっぱり俺はダメなんだ」と自分を誇ることができなかっただろう。人間誰しも常に絶頂にあるわけではなく、谷底に深く落ちて自信をなくすこともある。先日、同僚と話していて気がついたのだが、まだ実績のない若手ほど“谷底”に落ちたときの状況を「自身の評価」に重ね、自己評価を低く持ち続ける傾向が高いように思われる。

 若手時代は“谷底”を這い回る時期。少し立てば状況は必ず好転することを、頭の片隅に止め、頑張るべし!

(6)選択するなら「チャレンジングな方」を選ぶ

 人生は変化率を増やすことで、緊張感を保ち、大きく成長する機会を得ることができる。変化は誰しも躊躇するものだが、自分の可能性を引き上げるためにも、積極的に挑戦するべきである。

 グローバル社会ではこんな言葉をよく耳にする。「Step up out of your comfort zone!」(居心地のよい場所から飛び出せ!)

絶対に落とせない仕事は300%で、
それ以外は力を抜いてもいい

(7)自分が強みを持つ領域、興味がある分野の仕事に集中する

 前述のポイント(6)で、「未知の世界に飛び込め、チャレンジだ」と述べたばかりだが、「何でもかんでも飛び込んでよい」と言っているわけではない。冒頭でも述べたように“キャリアの強み”を磨いていくことを大前提にチャレンジしていかねば、長いようで短い人生はタイムオーバーですぐに終わってしまう。

 仕事には“武器”が必要。若手は自分が得意なものに注力して磨き上げる。配属された部署や与えられた仕事の中にも、得手不得手があるはず。最初はなかなか仕事を選ぶことはできないが、得意分野の仕事を振られたときは、最大限の実績を積み上げていくことが大事になってくる。

 仕事は、8時間ずっと集中する必要もなく、慣れてくると力を抜ける仕事も出てくるはず。「この商談・会議は絶対に落とせない」といった場合は300%の力で取り組み、力が抜ける作業はそれなりに力を抜きつつ、メリハリを持ってやる気を保てるように、仕事を進めたい。60~65歳でリタイアだと考えても、仕事人生は長い。「仕事は長距離マラソン」と、メリハリ持って取り込むことを心がけよう。