加えてもう一つ、同じ組織内の人間に、転職について相談してはいけない。若手が転職するかもしれないという情報は組織にとって重要だが、他方、相談に乗った先輩は、人間として相談内容を口外することがあってもいけない。つまり、転職の相談は、相手を組織人と人間の狭間に置いて試すことになるから、やってはいけないことなのだ。

酒に逃げても疲れは取れず
趣味を持つことが重要

 疲れへの対策は、結局のところ「睡眠」に帰着するのだが、眠る前に注意したいのは、寝酒やストレス解消のためにお酒を飲まないことだ。

 毎晩お酒を飲んでいる筆者が言うと、説得力があるのかないのか微妙だが、飲んで寝るのと飲まずに寝るのとでは、前者の場合、体感的に1時間半余計に寝ないと疲れが取れない。

 また、お酒は、楽しむために、あるいは味わうために飲むべきものだ。ストレスをごまかすために使ってはいけない。

 加えて、仕事は忙しく、時間は不足しているのだろうが、何か仕事以外に熱中できる趣味を持ってほしい。「仕事が趣味」あるいは「趣味が仕事」だというのは概ね幸せなことだが、それでも仕事以外に何か別の趣味を持つ方が精神的に安全だし、人間的に豊かだと思う。

 疲れを取って、仕事が面白くなり、「仕事も趣味だ」と言える状態が理想だと申し上げておこう。

 ともかく第一歩は、「力一杯、寝る」ことだ。

(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)