『ばけばけ』第118回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第118回(2026年3月18日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
司之介はヘブンの秘密を隠しておけるか
帝大をクビになったヘブン(トミー・バストウ)。
「終わり人間」と落ち込んでいる。
その秘密を知ってしまった司之介(岡部たかし)。
終わり人間の仲間として、このことは家族に「口が避けてもしゃべらん」と誓う。
これまでの司之介の傾向から考えると、これはしゃべってしまうパターンだろうか。いや、予想を外してくるのが司之介でもあるので(小豆相場の件)、油断はならない。
ヘブンと司之介はふたりで一緒に家に帰ってくる。
朝餉(あさげ)も食べずに出かけて、どうしたのかと驚くトキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)やフミ(池脇千鶴)。
ん? ということは終日一緒に時間を潰していたということか。まあ、定年後のシニアにはそういうことはよくあることだろう。「サザエさん」なんかはいつまでも波平は退職しないが、波平が退職し、やがてマスオも退職したら、ふたりはこんなふうに時間を潰しているかもしれないなあと思う。
そこに丈(杉田雷麟)が遊びに来ていた。彼もいまや帝大にいる。丈はすっかり立派になっている。洋装がお似合い。兄の錦織さんを思い出して涙ぐむ視聴者もきっといるだろう。
ヘブンと丈の「久しぶり」という挨拶(あいさつ)を不思議に思うトキたち。学校で顔をあわせることがないのかと。
司之介は意外にも口が堅い。今回は秘密厳守の方向に動く。
丈を連れ出し、ヘブンが帝大をクビになったことは言うなと釘を刺した。
丈はすでに知っているのだ。
決して言わない方向なのは「この桃源郷を地獄にしたくない」一心だった。自分に関わってくることなのでここは言わないほうが得策と判断したようだ。







