「伝え方」を変えれば、自分の性格も変わるはず
佐々木 最近ね、伝え方でその人の性格も変わるんじゃないかっていう仮説を持っているの。
経沢 私もそう思う!
佐々木 例えば、奥さんが旦那さんに対して「窓ぐらい拭いてよ。私毎日忙しいんだから」と思ったとして、もちろんそのまま伝えることもできるけれど、「あなたが窓を拭いてくれると高いところまでピカピカになるのよね」と伝え方を変えれば、相手が受ける印象はがらりと変わります。実は両方とも、伝えたいのは「窓を拭いて」なんですが、だけれど、後者のほうが行動に移しやすいし、夫婦関係もよくなる。そして、前者の発言からは「いつもイライラしている、性格がきつい女性」をイメージするけれど、後者だと「温かくて旦那様想いの優しい女性」をイメージしますするよね。…つまり、伝え方を変えれば、周りが感じるその人への印象が変わり、それが本人にも影響して、性格も変わっていくんじゃないかと、真剣に思っているんです。
経沢 その通りだと思う。毎日発する言葉を変えるだけで、人は必ず変わると思います。ネガティブな言葉にさらされて、そんな言葉ばかりを使っていると、そうなっちゃうし…。でも、周りが温かい言葉を発信してくれて、自分もそういう言葉を意識して使っていれば、常に穏やかな心でいられると思います。
佐々木 うん、うん。
経沢 現状が、求めているような環境ではない場合、何から変えていくべきかと言えば、やっぱり自分の発言から、なんですよね。自分が温かい言葉を発して、周りを変えていくのが手っ取り早い。そして、『伝え方が9割』を読めば、その方法が具体的にわかるんですよね。これさえ守ればOK!と具体的に示されている点が、この本のすばらしいところ。「この健康法さえ守れば、3ヵ月したら健康になれる!」って言われているような明快さがある(笑)。
佐々木 そうそう。抽象的だと具体的じゃないと、みんなが真似しにくいですしねできないんですよね。
経沢 「伝え方が大切ですよ~!」と、言われるだけではね。何をすればいいかわからない。
佐々木 伝え方で性格が変わるかどうかはまだ仮説段階だけれど、「費用対効果」はガラリと変わりますよ。生命保険会社の方々を相手に講演したことがあるんですが、月に20件以上の契約を取る人がいる一方で、4件しか取れない人がいて、何が違うかというと「伝え方」だけで。伝え方ひとつで20件と4件という大きな差が出てしまうならば、企業が伝え方に投資することはものすごく意味があることだな、と実感しました。
経沢 毎日伝え方を工夫したら、きっと1年で別の人間になれますね。営業成績も上がるし、夫婦仲もよくなる!
佐々木 夫婦仲をよくしたいならば、『伝え方が9割』を読んで「キッズライン」を使いましょう!ってアピール、効果的じゃないかな(笑)。