今回は、筆者が提唱する「沖式新築時価」を参考にしながら、新築マンションの適正価格を調べる方法を紹介しよう。相場価格に惑わされてはいけない

 新築マンションを買うときに一番悩ましいのが価格だ。販売価格が割高なのか、適正なのか、一般人にはよくわからない。新築マンション同士を比較しても、そもそもどれも割高であれば意味がなく、中古になった途端に含み損を抱えかねない。そうした悩みに答えを出すのが、筆者が提唱する「沖式新築時価」だ。

 筆者が代表を務めるスタイルアクトでは、新築マンションの適正価格をネット上で無料開示している。この価格が当たっていれば、高値づかみを避けることができ、割安なものを見つけることができる。筆者自身もこれを利用し、自宅投資で4500万円の含み益を出した。今回のコラムでは、筆者のこれまでの「見立て」がどの程度当たっているかを検証してみよう。

リーマンショック前の水準まで
マンション価格は高騰してきた

 アベノミクス以降、マンション価格は高騰してきた。私は2013年12月13日に、ダイヤモンド社から発刊した拙著『このチャンスを逃すと10年待ち! マンションを今すぐ買いなさい』で、「2年後に新築価格は25%上がる」と明言している。その後の価格は以下のようになり、ほぼこの予言は当たった。