1+1+1が5にも10にもなる仕事を

――他にも、特に弊社関連本について語っていただきたいのですが(笑)、時間の兼ね合いでここまでにさせていただきます。最後に、宮原さんが今後どういったものをつくっていきたいのか、教えていただけますか。

宮原 僕ももっとお話ししたかったのですが(笑)。思い入れがある本ばかりなので。

 今後については、やはりエージェントとして自分が入ることで何ができるかを突き詰めていきたいですね。

 繰り返しになりますが、作家さんと編集者さんとは別の立場から、本づくりにどんなサポートができるのか。常にその意味を考えて、作家さん、編集者さん、エージェントの組み合わせで1+1+1が5にも10にもなるような、そんなふうに関わっていければいいなと思います。


出版社に勤める編集者とは違う視点で著者開拓をされている宮原さんのようなエージェントさんは、編集者にとってとても刺激になる存在です。これからも面白い企画をどんどんご提案いただきたいです。宮原さん、ありがとうございました。

宮原陽介(みやはら ようすけ)
作家のエージェント。
1973年生まれ。大学卒業後、株式会社日本実業出版社に入社。広告部に配属され、広告主や広告代理店への営業を担当。後に書籍編集部に異動。
2007年に株式会社アップルシード・エージェンシーに転職。現在に至る。
所属する約80名の作家と企画を考え、各出版社に紹介し、制作をサポートするほか、新人作家の発掘も手がける。
年間に担当する書籍はビジネス書やサッカー関連本など15~20点。
Twitter: @ym619