専業主婦の妻に「小遣い」を渡すと家計が改善するかもしれません

稼ぎがないからと言いながら
身なりにお金を使っている妻

「私は働いていないし、稼ぎがないからお小遣いなんてもらえません」

 家計診断をしていると、一見、謙虚そうに見えるものの、こんな風に話す妻をよく見かけます。しかし、きれいな服を着て、きちんとお化粧をしている人も少なくありません。いったい、それらを購入するお金はどこから出ているのでしょうか。

 明治安田生命が実施した「家計に関するアンケート調査」によりますと、今年、20~50代の小遣い額が男女ともに昨年より下がり、男性が3万1764円、女性が1万8424円となりました。

 女性の中には小遣いをもらっていない人も多く、15.7%もいました。希望の小遣い額を聞いてみると、「なしでいい」という女性はわずか5.3%しかおらず、小遣いをもらっていない人の多くが、「自由に使える小遣いがほしい」と思っていることが分かる結果となりました。

 家計相談に来る方々の妻にもそうした人が多いのですが、彼女たちの話をよく聞くと、“言葉”と“行動”が異なっているケースがよく見られます。自分のために「1円も使っていない」のではなく、その支出を「家計」の中に含めていて、自分に必要なものはきちんと買っているのです。つまり家計には、「妻の隠れ小遣い」いわゆる「妻費」相当額が含まれているといえます。