お金を貯めている人は、貯金に手間ひまをかけない。第一、人間、面倒なことは続かない。今回は、誰でもできるシンプルなお金の貯め方を、ベストセラー『20代のいま、やっておくべきお金のこと』の著者が、お伝えします。
貯金には「手間をかけない」が原則
ファイナンシャル・プランナー。アルファ アンド アソシエイツ代表。
長崎市出身。早稲田大学商学部で国際経済を学ぶ。
卒業後、大手電機メーカーに就職するが、翌年社員5人のファイナンシャル・プランニング会社に転職。
1991年に退社、現在の会社を設立。個人向けのマネー相談、執筆、講演などを行う一方、オンライン証券や銀行のプロジェクト、企業の福利厚生制度のアドバイザーなども務める。20代、30代のマネーの啓蒙に特に力を入れている。
複雑な金融やマネー知識を、わかりやすく解説する書籍や記事、講演に定評がある。
ベストセラーとなった『20代のいま、やっておくべきお金のこと』『結婚したら、やっておくべきお金のこと』(ダイヤモンド社)のほか、『知らないと損するお金のルールとマナー』(日本実業出版社)、『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房)、『女性が30代で、必ずやっておくべきお金のこと』(PHP研究所)、『図解生命保険のカラクリがわかる本』(東洋経済新報社)などマネーの著書多数。『聖書88の言葉』(ダイヤモンド社)、『養子でわくわく家族』(小学館)、『英語の話せる子の育て方』(中経出版)など、お金以外の著書もある。
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貯めている人は、貯金に手間ひまをかけない。
1日は24時間で人生は短い。貯金のことで頭を悩ませたり、金融機関に足を運んだり、オンラインで手続きをしたりに時間を費やすのはもったいない。
第一、人間、面倒なことは続かない。手間をかけないための最善の手段は「自動積立」システムを利用することだ。貯めている人は、必ず自動積立をしている。
貯まらない人は、人力・手動で貯めようとする。「お金が余ったら」「時間ができたら」銀行に行こう、と思いながら果たせない。自分の意志の弱さや行動力のなさを認めよう。
「自動積立」は、一度手続きをすると、毎月指定した金額を指定した金融商品に振り替えてくれる仕組み。いろいろな金融機関がさまざまな商品でサービスを提供している。
2年、3年、5年、10年と続けるほど、そのパワーを実感できる。月2万円、ボーナスから5万円という控えめな金額でも、3年続ければ100万円を超える。
収入の10%を積み立てれば、10年後に年収分が貯まる。収入の20%なら5年で年収分だ。
だから入社1年目に、自動積立を始めた人間は強い。30歳前後には確実に年収分の貯金を手にしている。自分のやりたいことを行動に移すことができる。