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カプコンの開発統括トップ、一井克彦専務に聞く
世界市場での闘い方とゲーム業界の真のチャレンジ

石島照代 [ジャーナリスト]
【第20回】 2011年8月2日
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 いちばん驚いたのは開発陣の層の厚さでした。「これだけ、カプコンには有能な開発者、マネージャーがいるの!?」って。まるで、日めくりカレンダーのようにあとからあとからでてくる。あらためて、カプコンの開発力を痛感した瞬間でもありました。ひとり抜けても、これだけいたらこの組織は十分だと。

 しかも、「今の課題はこういうことだから、組織はこういう風にしたほうがいい」とか、みんな様々なアイデアを話してくれる。クリエイティブセンスだけじゃなくて、マネジメントセンスを持っている人が、こんなにも多いのかと驚きました。ああ、これなら、なんの不安もないなって。それを私は集約して統合し、現在の組織編成に反映させただけです。というわけで、内部要因における不安はまったく感じていないというのが、現在の偽らざる感情です。

重厚な開発陣を率いる3人の開発副統括
最近の開発者はネットコミュニティの充実にも積極的

石島:カプコンの開発層はとても厚いようですが、たとえばどんな方がいますか。

一井:いま最も身近で私を支えてくれているのは、開発副統括の竹内 潤、小野 義徳、小林 裕幸の3人ですね。きわめて三者三様なスキルとノウハウと経験をもった彼らとの仕事は、本当にノーストレスと言っていいくらい、嬉しいです。

竹内潤氏

 まず執行役員の竹内からご紹介しましょう。彼はずっと、「バイオハザード」や「鬼武者」など様々なタイトルに関わってきたので、制作に関する経験値の高さは群を抜いています。開発マネジメントとして必要十分以上のものを持っていると言っていいですね。

 開発能力も高いですよ。プロジェクトの動かし方に対するアドバイスや見識、技術的な観点はどれも経験に裏打ちされた確かなものです。加えて、新たなハードや技術に非常に強いし。こういう人が組織の中心にいると、どんな時代やハードになっても、我々は自信を持ってやっていけると思います。

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石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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