おくすり手帳の大きさはA6サイズで、バッグなどにも入れておいても邪魔にならない。とくに持病があってふだんから薬を服用している人は、忘れずにおくすり手帳を旅先にもっていこう。

子どもの医療費助成制度は
県をまたぐと利用できない

 旅先で子どもが病気やケガをした場合は、自治体の医療費助成の払い戻し手続きも忘れないようにしたい。

 現在、日本全国どこの市区町村でも、子どもの医療費助成制度を設けている。「乳幼児医療費助成」「子どもの医療費助成」など、自治体によって名称は異なるが、子どもが一定年齢になるまでは医療機関の窓口で受給者証を見せると無料で医療を受けられる。

 とはいえ、子どもの医療費は病院や診療所がサービスしてくれているわけではない。法律では、小学校入学前の未就学児の自己負担割合は2割、それ以上の年齢は3割となっているが、子育て支援策の一環として、医療費の自己負担分を都道府県と市区町村が代わり支払ってくれているのだ。

 子どもの医療費助成制度はもともと自治体独自の制度なので、県をまたぐと利用できず、受給者証を見せても窓口負担はなくならない。健康保険証のあるなしにかかわらず、自分の住所地がある県以外の医療機関を受診したときは、いったん窓口で年齢に応じて2~3割の自己負担分を支払ったあとで、後日、申請して払い戻してもらう手続きが必要になる。

 旅先で子どもがケガや病気をして医療機関を受診した場合は、健康保険の療養費とあわせて、自治体の医療費助成の払い戻し手続きも必要になるので、忘れないようにしよう。

 旅先など非日常の空間で病気やケガをすると、それだけで慌ててしまうものだ。加えて、いつも以上にお金がかかると、旅の予定も大きく変わる。何事もなく、無事に楽しい思い出が作れるのがいちばんだが、万一に備えて旅の荷物の中には健康保険証とおくすり手帳も入れておくようにしよう。

(フリーライター 早川幸子)